第39章 過去編 ~結~
「怖がらずに、霊圧を放っていいのよ。成功すれば、こっちが怪我することないし。もう一回やってみて。あ、ちゃんと詠唱するのよ」
「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ破道の三十三【蒼火墜】……うわあ!先生避けて!」
蒼火墜が顔の横すれすれを通る。その反動で簪が落ちて部品が割れてしまった。
「先生すみません!簪が……」
「気に病まないで。修理してもらうわ。」
「ごめんなさい。」
「いいの。それにしても、今のは良い威力だったわ。そうね……右手側の霊力が多かったのかもしれない。均等を意識してみて。」
「はい!」
「縛道の六十一【六杖光牢】……六杖光牢!…六杖光牢!!」
六杖光牢の拘束力がない。
「詠唱したら?」
「なにを……六十番如き……詠唱など必要…ない!!」
「じゃあ一回だけ、詠唱してみてよ」
「雷鳴の馬車 糸車の間隙 光もて此を六に別つ縛道の六十一【六杖光牢】」
すると完璧な六杖光牢が放たれた
「詠唱破棄は高等技術。そんなに焦らなくていいよ、詠唱すれば問題ないもの。それに貴方の歳で六杖光牢が出来るのは凄いよ。」
「しかし、爺様は出来るというのに……」
「生きてる年数が違うでしょ。焦ってたら何かを見落しちゃうよ。落ち着いて落ち着いて。ね?」
「あやすな!くそ、やってられない!!」
「じゃあ反省文書く~??」
「……くっ」
「詠唱破棄の練習したいならやっていいよ。最初は霊力をたくさん使ってそれらしいものを出すことからかな。」
「おっと、君達は授業始まるね!じゃあ解散!」
「ありがとーございましたぁ!」
「くだらん。」
こうやって皆に教えていっても入隊したら私を超えていくんだろう
私は戦術を一切習ってない。
ただ鬼道が上手いだけ。
死神になってたらどうだったんだろうな。
死覇装着て、斬魄刀持って、どの隊に入ったかな。
夜一さんの二番隊かな?
でも隠密機動はガラじゃないし、夜一さんも分かってると思う。
……じゃ平子隊長の五番隊?
京楽隊長のところでも楽しそう。
浮竹隊長の穏やかなのもいいな。
喜助さんが私のことヘッドハンティングしてくれちゃったりして。
喜助さんと同じ立場で……
そんな未来もあったんだよね…
「死神かぁ~」
私は静かに瀞霊廷を出た
