第38章 過去編~鍵~
それからというもの、誰にも魂魄が元に戻ったことはバレることなく、私は今までのように鬼道を放てるようになった。
寿命が縮んでしまう、霊力の貯蓄量が減る等の心配が無くなったが、誰かに見破られたら、もしかしたら罰を受けるかもしれない、後ろ指刺されるかもしれない、喜助さんの能力が悪用されるかもしれない。その不安が心に溜まっている。
「大丈夫っスよ。問題ありません。心配無用っス。」
と喜助さんは笑いかける。
それでも、この行為によってなにか悪いことが起きるのではないだろうか、どこかで罰が当たるのではないか、と心がざわざわとして落ち着かなかった。
数ヶ月するとそれもどんどん薄らぎ、終いには日常でそれを思い出すことはなくなっていった。