第38章 過去編~鍵~
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「浦原隊長!」
会議後、局員が慌てた様子で声をかけてきた。
「ポインティさんが倒れた、と平子隊長から連絡がありました!」
「平子さんから?」
「平子隊長の部下といる時に倒れたそうです。」
そうなると、あの白髪の少年か。
「彼女はどこに?」
「真央霊術院の医務室です。」
「真央霊術院?……寄って帰るつもりだったのか。」
背中を蹴り倒され、頭から床に突撃した。
「おうおう、行ってこいや!もうお前のそれには慣れたわ!さっさと行ってさっさと戻ってこんかいや!」
「行ってください、隊長。」
「ポインティさんのことで頭いっぱいになったら能無しになるんですよね。」
皆に言われて、真央霊術院へ向かった。
すぐに医務室に通される。
「あぁ、十二番隊長さんや。」
ポインティの傍にいたのは彼女がよくしている少年だった。
「君は……市丸ギン君だったかな。」
「名前覚えててくれてはったんや、」
「ポインティと一緒にいたのか?」
「散歩しとった時にそこで会って、ここまで送ったんや。そしたら、急に倒れはった。」
彼女の手を握る。
―冷たい。
「ありがとう。君がいなければ彼女は、」
「礼なんていらんよ?でも、……あんまり一人にさせたらあかんで。」
彼はそう言って医務室を出た。
彼女に魂魄計測器をかざす。
「戻した魂魄が上手く融合しなかったのか……?」
普通の状態が10だとしたら、ポインティさんは、魂魄を7削られていた。それを戻したから10になるはずなのに、今、この状態で8しかない。2が消えた。
上手く融合しなかった魂魄が消えたのならば、既に霊子となり復元不可能だ。
霊力は戻る。が、元のタンクが小さくなっているため、霊力は完全には戻らない。
鍛錬をすればタンクは大きくなるし、彼女は今まで全くそれをしないで並の死神以上の霊力があった。霊力そのものは特に心配いらない
「魂魄が消失……つまり魂が削られる、魂としての寿命が短くなってしまう……」
拳をきつく握った。
「……喜助さん」
「ポインティさん、貴女の魂魄、」
彼女は手を差し出した。
「目の前が真っ暗になって、そしたら気を失っちゃった。」