第1章 Prologue:
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「隊長~あの虚もフツーの虚でしたよ?『西浜市に出現する霊圧の調査』いつまで続くんですか~」
「……黙って霊圧を感知しとけ。」
「夜ふかしは美容の敵なのに」
「明方まで飲み明かしてるやつが言うセリフか。そうだ、技術開発局に記換神機の交換手続きは済んでるだろうな?」
「まだですよ〜」
「面倒なことになる前に、俺たちの記憶を消す必要がある。今すぐに交換手続きを始めろ。」
「あの子、記換神機使われたの初めてじゃなさそうでしたよ〜?耐性ついてるんじゃないですか?なんか見たことある顔だし、もしかしたらルキアが言ってた『よく現場に現れる女の子』だったりして。」
「松本、技術開発局に緊急連絡」
「緊急ってほど急ぐほどでも」
「空を見ろ」
空に一筋の切れ込み。その中から闇夜よりも暗い漆黒の世界が垣間見える。
「空が裂けている……」
闇の中からは鼻の尖った蒼白の顔が覗かせ、こちら側に出ようとしている。
「あれは、大虚か。」
「技術開発局へ報告します」
「移動しながら行え。行くぞ。」
2人は大虚に向かっていると、形容し難い圧迫感に襲われた。その圧迫感は彼らはよく知っている。
『霊圧』
「この霊圧は大虚のものでしょうか」
「いや、これは……調査対象のものだ。涅から借りた探査機の反応が同じだ。」
その霊圧は大虚へと近付いているようだった。
「手間が省けていい。現場に着き次第、まずは大虚から片をつけるぞ。」
裂け目から大虚の大きな足が現世の土地を踏み入れた。
「日番谷隊長!あそこに!」
松本は大虚の足下に人影があるのを目視した。
「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ 破道の三十一 【赤火砲】」
しかしそれは大虚にとって怯む程のものではなかった。
「間に合わねぇ……!!」
すると人間はすっと天を見上げ空に手を掲げた
「霊圧が上がった……!?」
その瞬間、人間の手から高圧縮された霊力が放たれ、大虚は裂け目へと帰っていった。
「あれは……鬼道……?」
「双蓮蒼火墜のように見えました。死神でしょうか?」
「調査対象であることは、違いない。」
2人が人間に近付いた。
「アンタ……夕方の!!」
そこには夕方に出会った少女がいた。
「あ……えーと、ど、どうも……」
