第36章 過去編~事件~
虚を感じた夜から暫く経った新月の夜
「……」
家の外の妙な気配を感じて、警戒するように気をはった。
すると窓から覆面の人が現れ、暗闇の中私の場所を正確に捕らえ攻撃してきた。
「……っ!」
避けきれずに刀傷を肩にくらった
家から出て助けを呼ぼう……!
家を出るとすぐ五人の人影が追ってきた。
「…蒼火墜!」
全くの闇、怪我のせいかはたまた、あちらが戦い慣れしているからか、私の手を狂わせる。
「黒白の羅 二十二の橋梁 六十六の冠帯 足跡・遠雷・尖峰・回地・夜伏・雲海・蒼い隊列 太円に満ちて天を挺れ 縛道の七十七【天挺空羅】」
喜助さん!!助けて!!!
髪飾りを家に置いてきている上に、彼らから虚の霊圧は感じない。
喜助さんの居場所がわかってるし、霊圧を捕らえることができた。これならば確実に喜助さんに届く。
「喜助さんっ!助けて!!!いやぁっ!!」
その人が目の前まで迫ってきたため、天挺空羅が解けてしまった。
瞬歩で交わす。
明かりのある所に行かなければ、と、瀞霊廷の近くまで走った。
それを阻むよう詠唱破棄の相手の縛道が突然後ろから襲いかかった。
「これは、鎖条鎖縛……っ!!」
胸を締められ呼吸ができない、腕が締め付けられて骨が鳴る。
傷口が抉れるような痛さに悲鳴をあげた。
ゆっくりその人は近づいてきた。
「……っ!!黒棺……ッ!」
私は手を拘束された状態でも発動できる鬼道を選んだ。
黒棺によって悲鳴を上げたのは二人。
残り三人には避けられた。
九十番台は詠唱しなければ威力がない、きっと軽い怪我くらいしか負わせてない。
こっちは出血が多くて力が出せない。
男に囲まれて私は終わりだと思った
「なぁにしとんや?自分ら」
と聞きなれた声。
「ひ、平子……隊長?」
覆面たちは散り散りになろうとした
「逃がさへん。」
と斬魄刀を使ってその人達を切り倒した。
「縛道の六十……チッ逃げられたか。」
一人だけ、暗闇にも関わらずにまるで見えてるような動きで攻撃をしてきた人がいた。
そいつは上手く攻撃を避けて逃げた。
「なんやアイツ……」
「ひ……らこ隊長……」
「大丈夫か、ポインティ…これは鎖条鎖縛か」
と斬魄刀でそれを解き私を抱き抱えた。