第36章 過去編~事件~
その夜のことだ。
とても近いところで虚の気配がした。
いや、でもここは結界で護られてるから問題ない。
けど、ほかの民家が襲われたらどうしよう。
そう思ったらいてもたってもいられず、窓を開けた。
虚というより……虚が現れては消えて現れては消えてを繰り返しているような感じだ。
それはだんだん近付いているような……
そして近くには別の霊圧。
……藍染副隊長のような気がする。
近くに死神2人の霊圧。1人はギンかな、部下として一緒に行動しているのだろう。討伐に来たのかな。
家の中で私はひっそりと佇んでいた。かなり長い間だったような気がする。すると家の中に誰かが入ってきた。
まるで私を探してるかのような……
「ポインティ!」
「喜助さん?」
霊力が感じられなかったのは黒い外套のせいだった。
「髪飾りの信号が反応したので来てみたんですが……」
「虚?…分からない。今はもう感じなくなった。」
「ええ、虚の反応でした。」
「もしかしたら藍染副隊長が討伐したのかも。」
「藍染副隊長が?」
「霊圧が似てた。他にも2人いた気がする。」
「討伐命令でも下りたんすかね。」
「極秘任務とか?」
喜助さんは暫く周囲を観察した後
「今晩はここで泊まります。」
私は喜助さんの傍で眠りについた
翌朝、家の近くの山道を入った集落で変死体が見つかったと喜助の耳には入ったがそれについてはポインティには伝えなかった。
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後にわかったが、表立った討伐命令は出ていなかった。
「よぉ、そっちから出向いて来ンの珍しいやん」
気になったことがあって、平子隊長のもとに向かった。
「副隊長さんは?」
「惣右介はパシらせてるからおらんぞ〜。あいつに用か?」
欠伸をしながら答えた。
「いいえ、それなら都合が良い。」
平子隊長は少し真面目な顔になった。
「チッお前も厄介なことに勘づきよって……来い、場所変えんぞ。」
室内に入って向かい合った。
件の変死事件が起きた時、藍染副隊長になにか指示したかと聞いた。はぐらかしたが、あからさまに機嫌が悪くなった。
「あいつ単独行動が多いんや。それとなしに言うわ。」
それだけ言うと、手を挙げて去っていった。