第5章 Prologue:試験
事件現場の霊力を感知していると虚の霊力にしては少し異質なものがあった。
「この霊力どう思いますか?」
「鞘を持てばいいの?」
乱菊さんに花月を触れさせる。
「虚の霊力だけど」
「他のものと少し違う感じがするのは気のせいでしょうか」
「……確かに何かが違うわ」
乱菊は何か考えているような感じだった
「この付近にこの虚がいないか感知させます。」
水月で感知させていると酷似した霊力をもつ虚が花枯にいることがわかった。
「乱菊さん、それっぽいのがいました。そちらに向かいます。」
「まだいんの?!ここ虚の宝庫じゃない!」
「吉良副隊長に連絡をお願いします!」
『女の子が追われています。』
水月の声だった。
「急ぎましょう!」
『足止めも可能ですよ』
「足止めできるの?」
『始解を。』
「守護せよ 水月!」
『わたくしの指示通りに』
水月の指示通りに霊力を動かした。
『水による足止めをしています。この技は対象の霊圧を感知しておかなければ出せない技です。殺傷力は低いですが足止めには有効ですよ』
水月の言ったとおり、虚の元に行くと虚の足下に水がまとわりついていた。
「くっそ!動けねぇ……死神か!?くそ!!」
「守護せよ 花月」
「こんなところで俺は……!!!…ちくしょう、あんなヤツ信じなければ!!」
「あんなヤツ?」
「アイツ……俺をつよくしてやるって!!くそぉ!」
私は始解を解いた
「それ、詳しく教えてもらえる?」
「なんでてめぇに!?」
「10数えるまでに話して頂戴。そうすれば見逃してあげるわ。」
足下にあった水が這い上がり自由を失う
「…アイツは普通の虚じゃねえ。興味本位で近付いた、らそしたら『100の魂魄を食らってから俺の所へ来い。そうすれば俺と同じ力をやる』そう言った……だから俺は指定された以上の魂魄を食らいアイツの元へ行った。そしたら、俺と同じように力を求めて無数の魂魄を食った虚の霊圧が次々消えやがる。覗いて見たらアイツが食っていたんだ。」
「その虚はどこに?」
「西の境界に洞穴がある。あそこに潜んでる」
「そう。たくさん話してくれてありがとう。」
私は虚を開放した。
「ハハッ馬鹿だな!!!霊力の高いお前を食ってアイツを」
虚が動きを止めた。
「乱菊さん、西の境界へ連れて行ってください」
