第5章 Prologue:試験
「あ、この霊圧は……二つの事件現場にあった虚と同じだ。」
私たちが急いで向かうと
「た、たすけ……て!!」
男の子が虚に握られていた。
「花月!」
私は斬魄刀で虚の腕を斬り落とした
「い、いたい、いたい」
虚は呟きながら斬られた腕を拾った
吉良副隊長が男の子を抱えるとそのままぐったりとした。
「これは早く治療しなければ……」
「吉良副隊長はこの子の治療をお願いします!」
「僕も齧ってる程度ですが…最善を尽くしましょう。」
吉良は結界を張り治療を始めた。
「おまえ、うまそう、くう、つよくなる、くう」
「知能は低いみたいね。」
乱菊さんが後ろで控えている
「貴方がこのあたりの魂魄を?」
「こんぱく、……はら、すいた、はら、すいた」
虚はよたよたと斬られた腕を持ち上げるとおもむろに口に運んだ。
「共食いは聞いたことあるけど……えぇ?きもちわるっ」
乱菊は身震いをしている。
「霊圧はそれほど大きいものではありません。」
でもこの虚に何人かの隊士がやられてる。気を抜いてはいけない。
「守護せよ 氷月」
雨は降り続いている。
『わちきは水さえあれば無敵でございんす』
刀から冷気が漂う。
私は虚に向かって斬りかかった。
その部分が凍っていく
「さむい、つめたい、つめたい、」
虚は左手の拳で挑んできた
刀を一振すると厚い氷の壁が現れる。
「いたい、て、いたい、つめたい」
虚にまとわりついた氷の部分が広がっていく。
「さむい、さむい、さむ」
氷は虚の身体を覆った。
氷の塊に刃を刺すと氷の塊がバラバラになった。
「さっむいわ……隊長もあんたも、氷雪系の斬魄刀の持ち主は寒さに強いのね。さむいさむい」
はっきりいってあの虚は弱かった。なのに死神があれに殺られるとは……
「ねぇ花月、もう一度さっき集めた霊力の整理をしたいんだけど」
半透明の花月が具現化してきた
私の斬魄刀の能力のひとつ、空間を行き来できる。
常に帯刀しなくていいのもこれのおかげだ。
『かしこまりましたです!』
「へぇあんたが花月?他人にも見えるなんて…」
『全員具現化できますよー!あ、虚の霊力発見です~これと、これと、』