第5章 Prologue:試験
3日前の惨状そのままの状態で残された家屋。
「一家の魂魄が消失したようです。」
「かなり荒らされてるわね。この爪痕。虚が犯人なのは間違いないのよねぇ。」
花月を地面に突き刺し、霊子を吸い取る。
「さっきからなにしてるの?」
乱菊さんをよそに花月を鞘に収めてそのまま集中した。
吸収した霊子から微弱ながら感じられた虚の霊力。
二週間前に起きた現場にあった虚の霊力と最近起きた現場にあった虚の霊力、これらを細かく調べあげる。
「あった!」
二つの現場に同じ虚の霊力を感じた。
「この霊力の痕跡をだどっていけば、辿り着けるかも!」
「こんなに微かでも霊力を感知できるのね。特別な虚なのかしら?」
「上の意見は腹を空かせた虚によるものではないかという判断ですが、そういうことならば我々も一層用心しなければ。」
「お腹すいたなら人が多い村を襲うんじゃないの?」
乱菊が首を傾げ、地図をみつめ事件現場を指さした。
「これが2件目、3件目、4件目。さっき行ったところと、ここ。……ほら。」
「あ、集落からだんだん西に離れてる。」
「集落で暴れたら死神も駆けつけるし、知性ある虚なら人の多い所は選ばないでしょう。」
「次に狙われるのはこの辺りでしょうか?」
「行ってみる?」
「行ってみて霊子を調べましょう。」
私たちは西へ向かった。
「やだぁ雨じゃない?」
森を歩いていると雨が降ってきた。
「一旦拠点へ引き返しますか?」
「……そうですね。冷えてきましたし。」
私たちは体力と安全を考え集落の方へ動いた
『ポインティ様』
頭で響く声。
この声は水月だ。
「ポインティ?どうしたの?」
「あ、ちょっとすいません」
斬魄刀を出して語りかけた
「どうかした?」
「わたくしは水を操る能力を持ちます。」
「……雨か!」
私は始解して水月にまかせた。
霊力が届く範囲と対象の霊圧さえわかれば、水に映ったものを水月を通して視える。これできっと虚も感知できる
「……お?」
感知した虚は近くにいた。
『ポインティ様!』
「いたわ!!」
南の方向に虚がいた。
「水月が感知してくれました。こちらです!」
私は虚の元へ走っていった