第5章 Prologue:試験
「馴れ馴れしく『ギン』って呼んで~や。」
「それは馴れ馴れしすぎませんか?!」
「構へん構へん。子どもがそんな堅苦しいことせんでええって〜。」
ギン隊長が手をひらひらさせる。
「ギン…………隊長?」
「隊長は取ってくれへんか〜。まっええや。明日の試験、頑張ってな~。くれぐれも死なんように~」
「はい!頑張ります!!」
「ほなね」
ギン隊長は私のことをよく気にかけてくれている。まるでお兄ちゃんのような存在だ。素性や中身が全くわからないけれど。
朝日が出たばかりの時間に集合場所に集まった。
「はぁぁ。まだ眠い~」
「乱菊さん、今日はしっかり仕事してくださいよ」
「今日はってなによ!」
「い、いえなにも……」
2人が言い合いになっているとギン隊長がふらりと現れた。
「はっはーこりゃクール担当失格やなァ、イヅル。」
「た、隊長!!」
「あんた、なんでこんなとこにいんのよ。」
「なんでって?散歩や、散歩。」
「ふーん。」
「なんや冷たいなァ」
「……別に。ほら、暑くならないうちにさっさと行きましょ。」
乱菊さんが歩き始めた。
私は暫く歩いてから振り返るとにこっと笑って手を振ってくれた為、小さく手を振り返し歩き始めた。
丸々1日歩き、日が暮れた頃に花枯に着いた
「一日歩きっぱなしで疲れたわ~」
「あそこが今回の拠点です。」
旅館が拠点とはありがたい。
「早く行きましょ!」
乱菊さんは瞬歩で移動した。
「女将さんいる~?」
中から女将が出てきて私たちを案内してくれた。
既に夜だったため、朝に備えてすぐに休んだ。
翌日
「僕らはあくまでも補佐ですから直接手出しすることは出来ません。」
「あんたのしたいようにやりなさいよ。」
「じゃあ事件現場に行きたいです。」
最も被害が大きかった所へ来た。
「ここに残された霊子を感知します。」
「事件から20日は経っているので感知は難しいと思いますが。」
「ん〜。何も感じないけど~?」
確かに、この状態では感知できないだろう。
そこで斬魄刀を出した。
「守護せよ 花月!」
花月を地面に刺しこの場の霊子を吸収した。
「直近の被害現場はどこでしょうか。」
「直接は三日前……ここか。」
吉良副隊長が示した場所を見て乱菊さんが指をさした
「こっちね、着いてきなさい。」