第35章 過去編~十二~
「自分、俺の初恋の人にそっくりや」
と十二番隊隊舎から出る時に声をかけられた
金髪のロングの男性
隊首羽織を着ている
「すまんすまん、怪しいもんやないで?俺は平子真子や。よろしゅうな。」
怪しさ満点すぎませんか?
「五番隊の隊長……ですよね?」
「せやで。そういう自分は十二番隊の人間には見えんけど?」
「蓮美ポインティです。」
名乗ると言葉をかぶせてきた。
「鬼道講師の!!有名人やないか!!!」
「有名なんですね…」
「どこ行くん?」
「今から真央霊術院に。」
「こっから遠ない?」
「走れば、間に合います。」
「いやいや、走っても……」
「ダッシュで行けば間に合います。」
「ほんなら俺もそのダッシュに付き合おうかな~暇やし」
「困ります」
と、瞬歩で走った
「は?!瞬歩やて?!反則やろ!!……グハッ!!」
倒れ込んだ平子隊長の頭で跳ねるひよ里の姿
「へっへ~ノロマ!!死神でもないポインティに負けよって情けないやっちゃなぁ!」
「瞬歩使うなんて思わんやろ!!俺の頭からどけや!!」
「ええ眺めやのう~踏み心地も最高や!! 」
「ひよ里~~!!」
「ポインティ!バカ真子はウチが止めとくから!前向いて走れ!!」
勝ち誇った顔のひよ里と蹲って頭を抑えながら噛みつきそうな表情、鋭い目つきでひよ里を睨みつけている平子隊長。
その様子を見て笑ってしまった。
「こんなん、かっこ悪いやんけ!第一印象最悪や」
「ポインティに指一本触れてみィ!お前の指を一本一本ちょっとずつ薬剤で溶かしたるわ!」
「薬剤ってなんやねん!お前、技術開発局ですこーし齧ったから言うて、科学に強いですよアピールか?ダァッサ!」
「ハゲ!アホ!ボケ!カス!……というかポインティも、はよ職場向かわんかい!」
「ごめんなさい、おもしろくって!いいコンビですね!」
「「こいつと組んだ覚えないわ!」」
「ほんまに間に合わんて。ウチが途中まで引っ張ったるから、腕貸しや!」
ひよ里に腕を引っ張ってもらい、瞬歩も早くなる。
「流石っ本業の瞬歩…はやいっ」
「副隊長の瞬歩や、覚えとけよ!あのハゲのことは忘れてええで!」
「平子隊長って!なんだか!"虎"みたいですよね!」
「トラ?あはははそんなええもんちゃうて、毛虫やろ!」
そんなこんなで無事に出勤できましたとさ。
