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【BLEACH】

第34章 過去編~茶話会~



「1年生の鬼道実技試験は、"霊力"を30m先の的に当てれば合格です。霊力学入門の科目を修得済の者がここに立っています。その科目で自分の霊圧を感知し、動かす力を身につけていることは前提として授業を行う、というのがここのやり方でしょうが、全員が同じくらいできるとは思っていません。そのため、個々の能力を見定め、それに合った授業を展開していく、これが私のやり方です。今日は、霊力学入門の試験内容をもう一度行います。勿論、今回思ったような結果が出なくても、霊力学入門の単位取消にはしません。あくまでも個々の現状を見るためです。今から15分間練習する時を与えます。次の合図で、順に整列しなさい。」

ここは死神を育てる場所でもあるが、シビアな程実力主義の世界だ。途中で断念する生徒はかなり多い。

というのも、教員が『この程度のことができなければ、見捨てる』という傾向にある。果たしてそれは如何なものか。得手不得手があるのは仕方がない。たった一科目を修得できないからと辞めてしまうのは勿体ない。それより、その苦手を克服する術を与えて、チャンスを作るのが教員の役目ではないだろうか。私のクラスでは落ちこぼれは絶対に作らない。

鬼道が苦手でも、しっかり指導をすれば、見違えるほど上手くなる子はいる。指導を変えて違うアプローチをすれば、出来る子もいる。


「この結果をもとに、グループ分けをして、それぞれ指導を行います。次回は少し早めに集合してもらえれば助かります。では、号令を。」


生徒が練習場から出たのを確認して、掃除を始める。

今日はこれで授業が終わり。掃除が終わって明日の準備をしたら帰れるなぁ、晩御飯どうしようかなぁ。

と鼻歌まじりに掃除していると、後ろから声をかけられた。

「先生!」
「驚かせてすまないね。」

学院長が授業の様子を見ていたらしい。

「どうかされましたか?」
「蓮美先生は死神になりたいとは思わなかったのかな。」

そうですね、と言いながら、その質問に答えた。

死神を目指す選択肢はあったし、死神になれたらこういうことがしたいとかそういう思い描くものはあるけれど、なりたいとは思わない。そう言うと、眉毛を下げて笑った。

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