第34章 過去編~茶話会~
「夜一さんの実家ってほんとに大きいですよね」
「これでも大貴族じゃからのぅ!」
私は夜一さんの暇つぶしに彼女の家に拉致られた。
美味しいお菓子が用意されるから構わないんだけど。
「今日は客人が来るんじゃ。」
「え?なのに私を呼んだんですか」
「まぁ気にする事はない。面白い奴だから、一目見ておけ。」
気にするとか以前の問題では?
「夜一様、」
「おっ、来たか!通せ通せ!」
暫くしてやってきたのは、黒く長い髪をお姫様カットにした少女。十二単を纏ったまさに姫君のような少女が入ってきた。
「よう!天月、大きくなったな!!」
「お久しゅうございます」
「この方は?」
「こいつは蓬莱天月。蓬莱家という貴族の娘じゃ。」
「夜一殿、この者は一体?」
と淡々とした口調で聞く
「儂の友人、ポインティじゃ。」
「流魂街の者ですよね?」
「はい、流魂街出身です。」
「夜一殿、付き合う友人は選ばれた方が良いかと。」
こんな6~8歳くらいの女の子にそんなこと言われるとは思わなかった。
「まぁまぁ、して今日はなんの用じゃ?」
「いつものご挨拶です。特に用はありません。」
「そうか、遥々ここまで来たんじゃ、ゆっくりしていけ。」
話しているうちに案外は打ち解けた。