第33章 過去編~青葉~
「こんなもの、解いてやる……!」
虚が縛道を解こうとする
「ここは僕に任せて、ポインティはすぐにその子と離れて!」
「はーい。もう大丈夫、行こか。」
山を降りて人通りの多い所に出た
「今の人、死神?知り合いなん?」
「うん、私の……家族?幼馴染み?みたいな人。」
「お姉さん、あの人の仕事についていってたん?」
「ちーがーう、干し柿買いに来ただけ。」
「ふーん」
「虚はあの人が倒してくれるから、貴方はもう帰り。ほら、この柿みんなあげるから。日持ちするし、お腹減ったら食べて。」
「ありがとう。」
彼も空腹で倒れなきゃいいけど……
私はお宿をとった。
そして喜助さんに向けて霊力を放つ
夜、彼は来た。
ご機嫌斜めのようだった。
「まず、どうしてここにいるんですか。」
「干し柿を買いに来ました。」
「干し柿ならあっちにもあるじゃないッスか」
「ここの干し柿が食べたかったの。」
「…わかってるんッスか?貴女、虚に食べられてたかもしれないんッスよ」
「わかってるよ。でも私がいなかったらあの男の子食べられてたかもしれないよ?そう思えば干し柿買いに来たこと、無駄じゃなかったとおもう。」
「確かに、そうかも知れません…でも貴女になにかあれば僕は……」
と俯く
「…家を出るなとは言いません。一地区を出るなとも言いません。ただ、危ないことはしないでください。」
「……ごめんなさい。」
「わかればいいっす。……明後日には帰れますから、そん時に一緒に戻りましょう。だからここで待っててください。」
「うん。」
喜助さんが怒ったの、この時が初めてだった。
でもそれは私を想ってのことだ。
怒られたのに悪い気分はしなかった。