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【BLEACH】

第32章 過去編 ~序~


瀞霊廷への通行証は時に偽物と疑われた。

しかし、四楓院家が身元保証人として特別な通行証を発行してくれているお陰で、門で一言二言のやり取りはあれども、比較的容易く入れてくれるようになった。

「それではポインティ、道はわかりますね。」
「うん!4回目だから大丈夫!」
「四楓院家の敷地に入る前には、必ず名乗ってこの札を見せること。それから、おうちの方々に粗相のないように。」
「わかった!」
「振る舞いの方は大丈夫でしょうが……。」

握る手を離せずにいる。この先の治安はこことは種が異なる。ゴロツキに襲われることはないと思うが、果たして彼女が迷子になった時にはどう対応すればいいのやら。

「おい、坊主は入らないのか」

門番の補佐係で顔見知りの死神に声をかけられた。

「彼女一人だけです。」
「……四楓院の姫君からの呼び出しだろ?」
「まあそんなところッスね」
「嬢ちゃん一人で来いと?」
「いやいや、彼女が一人でおつかいをしたいと。」
「なるほどねぇ。ま、あんたら2人、特に坊主のことは、何度かここでやり取りしてるし、四楓院の姫君と共にいる姿も見ているからな。嬢ちゃん、なんかあったら西門まで戻ってきな。俺が取り次いでやる。」

奇妙な髪型で顎髭生えた強面の死神だったが、人は見かけに寄らず。色付き眼鏡のその向こうの瞳は子を見守る優しげな眼差しだった。

「ありがとうございます。」
「今回の辞令で配属されたばっかで、俺にはなんの権限もねぇんだ。期待はすんなよ?」

「ありがとう、おじちゃん!」
「おじ、、!?」
「す、すみません、後でよく言って聞かせます…!!」


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