第30章 いるべき場所
過呼吸を起こさせる程の事とは何だろうか
藍染への怒りを静かに堪える
光を失ったポインティサンの瞳には今何が映ってる?
貴女は今何を考えてるんスか……?
どうしたら貴女を救えるんッスか。
「ポインティサン、貴女はアタシに『裏切るようなことをした』『嫌われたくない』などと仰りました。貴女が今、抱え込んでいることにアタシの事があるならばそれはもう捨ててください。例え、貴女がアタシに都合の悪い事をしてしまったとしても、アタシは絶対に貴女を嫌う事はありません。これだけははっきり言っておきます。」
浦原さんの意思のこもった声が何かを溶かしていくようだった。
"君の大切な人はそんなんで人を嫌う人なん?"
ギン隊長の言葉が思い出される
彼はそんな人じゃない。
わかってる
私は中途半端だ。
浦原さんに助けられることを覚悟でこちらへ戻ってきたんじゃないか。
なのに浦原さんに怯えてどうする。
しかし、その事実というものはどうやっても取り消すことは出来ない。
私の中の蓮美という存在がそれを許さないでいる。
罪悪感が波で襲って来る。
「ごめんなさい……」
蓮美の感情はコントロールしにくい。
私が蓮美の全てを受け入れてしまえば
私は蓮美になってしまう気がするし
かといって拒絶するのは不可能だ。
私が蓮美であることは間違いない。
蓮美を受け入れ自分を保つことが出来ればいいが
そんな器用なことできない。
この罪悪感をどこに持っていけばいいのだろう。
ほら、もう罪の意識に苛まれている。
ごめんなさい、ごめんなさいと許しを請うように何度も呟いた。
「……ポインティサン、大丈夫ッスから」
「ごめんなさい……ごめんなさい、喜助さん」