第30章 いるべき場所
「……尸魂界に帰ったらきっともっと話さなければならないですよね。藍染の事や、幽閉された間何をしていたか。」
「そうでしょうね」
「それって浦原さんの耳に入ったりするんでしょうか」
「さぁ。尸魂界がこちらへ流すことはないと思います。アタシも詮索はしません。」
「…出来れば誰にも言いたくない 思い出したくもない」
虚圏に出る時、多少の心の変化があったのに。
一時の気の奮いじゃどうしようもないくらい私の心の傷は大きかった。
あぁ、まただ、あの時の記憶が駆けめぐる
途端に、呼吸が乱れ始めた。
焦れば焦るほど、呼吸が苦しくなる。
浦原さんは背中に手を回した。
「落ち着いてください、大丈夫です、3秒間息を吸って、3秒間吐きましょう。1、2、3」
浦原さんの声に合わせて呼吸を試みるも、身体の硬直と冷や汗と、目眩などが起き、なかなか思うようにいかない。
「そう、その調子、」
ようやく落ち着いたのは30分経ってからだった。
「もう落ち着きましたか?」
口や喉の潤いが失われて声が出せず、こくり、と頷いた。
「口が乾いたでしょう、お茶持ってきます。」
お茶を渡すとゆっくり口にはこんだ
「すいません、過呼吸なんて初めてで……」
「顔色、良くなってます。暫く休めば倦怠感も無くなるでしょう。……尸魂界へ戻るのはもう少し待った方がいいッスかね。」
「……でもそれは…」
そろそろ藍染は動きを起こすはず。
その前に私が得たものを皆に伝えなければ。
隊長として復帰しなければ。
でも、思いだしたくない、話したくない……