第30章 いるべき場所
「……」
つい、熱くなった。
だめだ、ギン隊長のこと尸魂界に言えない。
「……ごめん、気にしないで……」
それから虚圏の話や虚夜宮の話、十刃の話をした。
「じゃあ、破面の組織がちゃんと出来ている……ってことですね。」
「十刃……が言わば隊長。その下に従属官がいるわ。」
「従属官が隊員というような感じでしょうか。」
「破面や十刃、みーんな藍染に忠誠誓ってるんですか?」
「…表向きは皆ね」
「裏じゃ何考えてるか分かんないってわけですか。」
浦原さんも部屋の隅で話を聞いている。
「っていうか、虚圏に食べ物や水はあるんですか?そんな砂漠の所で……」
「現世のお茶もあったよ。干し柿も作ってたな。でも食べ物自体貴重な感じはした。東仙やギン隊長は食べてなかったし。破面も必要ない感じはした。お茶飲んでたけど。」
「虚圏でも作ってたんですね、干し柿……」
「副隊長、もっと有意義なこと質問してください。」
「気になっちゃって」
「そうですね……きっとまた尸魂界でも聞かれるとは思いますが…………藍染について教えてもらえますか。」
「あの人は霊圧と威圧で破面を統率していたよ。」
「正直、藍染って隊長の時優しかったから、想像つかないんですよね~そんな怖いんですか?」
リンは悪気なく聞いてるのだけれど
私は藍染のことを思い出すだけで辛くなる
「……怖い…というか、、逆らえなくなるような心理状態にもっていく……」
「あ、すいません…その……」
私の声が消えていったのを感じたリンが慌てて謝った
「うん、大丈夫、ごめんね。」
本当は大丈夫なんかじゃない。
頭をグルグルと支配する藍染の存在
私は一生それを背負い続けて生きていくのか
「隊長…?」
またポロポロと涙が零れる
「もうやだ……」
目を擦るも意味がなく、袖が濡れていく
「お二人共、まだポインティサンは心の整理ついてないんで……また後日ゆっくりと質問してもらっていいっスか。」
「すいません、隊長……」
「こっちこそ……ごめん。」
2人の霊圧が消えた