第29章 現世戦力一掃命令
「……ッ」
ポインティサンの肉体が力についていけてない
その隙を見て間合いに入った杖の先っぽを身体に当てる
すると肉体と霊体で分離した
肉体がグラっと落ちていく
それを抱えた。
「あら、服もそのままなんですね」
膝丈の白のワンピースは破面を彷彿とさせる。
肉体を地上において周囲から見えないように鬼道で結界を張った
さて、肉体はこれで安全だ。
あとはポインティサン自身。
紅姫を解放した
「ポインティサン、多少手荒なことをしますが怨みっこなしっすよ」
斬魄刀が重なり金属音が響く
華奢な腕から想像もつかない重い斬撃
緻密な霊力の動き
本当に感心する
「双蓮蒼火墜!」
フェイントをかけようと鬼道を放った
「断空」
攻撃をかわされるのはわかってる。
お互いに鬼道は効かない、わかった上で戦ってる
双蓮蒼火墜に紛らせて紅姫の技で縛ろうとしたが
双蓮蒼火墜がフェイントにならなかった為にそれも避けられた
「鬼道がフェイントだってバレましたか~じゃあもう使えませんね~」
斬魄刀が花月に変わった
あれは色々と厄介だ。
ポインティサンの斬魄刀の中でも最も応用が利き、攻撃の一つ一つが一撃の技になる
紅姫を握る
花月の刃が消えた
太陽の光に反射されてキラキラと輝く粒が空を舞っている
百花乱刀や粉砕刀種の状態だとあちらにとって近接攻撃は不利になるはずだ
意を決して近付いた。粉末の刀が襲って来る。これは体内に侵入して血管や細胞を破壊し、霊圧を養分として大輪を咲かせる種子。
なんとか間合いに入る
紅姫を振るとポインティサンを守るように木の幹が現れた
「はは…これはすごいッスね。…啼け【紅姫】」
紅姫の赤い斬撃は幹を切り倒しその奥にいたポインティサンに当たった。
数メートル飛ばされるも体勢を立て直し怪我を治療する
「すいませんね、治療なら後でしますんで……!」
再び斬り返す。
あちらも花月の蔓が地面から現れて自分を捉えようとする
「……これはまずいっすね」
身体の中の種が成長を始めた
さらに血液に乗って刀が細胞を破壊しつつある