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【BLEACH】

第4章 Prologue:始解



いくら水の力を使っても炎が消えない。

「お前、水月の力を使いこなせてないな。」
「…水月の力?」
「まぁ奴の力を手に入れてもこの炎は消せない。お前はこの炎を越えられるか?」

「水月、貴女の力って……?」
『それは貴女様が引き出すものです。』

私はその炎の中で水月との対話を続けた。
心を水月に寄せる。

月に照らされた海面に二人で対面しているビジョンが写った。水月の脚は人間の足をして立っている。水面にうつっているのは人魚の姿。

どれくらいの時間が経ったかわからないが、現実世界では水月の切っ先から水が滴り落ちやがて足元に水たまりができた。

水たまりを見ると私の姿が映っているだけで水面に炎は見えない。

『目に見えるものが全てではありません。しかし、わたくしが映すものが本物です。信じるかどうかは主次第。』

炎に触れると熱い。私は炎の中へ歩いた。

熱い、熱いが火傷はしていない。

「出られた!」
「水月~お前な……」

私の背後から水月が現れた。

「私の水の力では火が消せないなど思われるのは尺に触ります。」
「作戦台無しだぞ。」

炎月の炎は水月の見せた幻影だった。
そして、水月自身がそれが幻影だと教えてくれた。

恐らく、2人で結託していたんだろう。

「わたくしの力は水を操る他に幻術の力があります。しかし、私のそれは幻術というよりも真実を映す力でありますが。」
「お前に幻を見抜く力があるか、見抜いた上でさらに俺達を信じる心があるか試した。……俺の力を使え。どっちみち使われるんだ。遅かれ早かれ一緒だ。」

これで炎月の力も使えるようになる。

「ってことは氷月はどうすんだ?」

『わちきはそっちに行きとうない。こちへ来なんし』

どこからか声が聞こえた。

「来い、案内してやる。」

炎月についていく。

だんだんと気温が下がっていく。それもそのはず、氷の空間を歩いていた。

「綺麗……」
「氷月。俺らはもう対話はした。どうする?」
「水月が対話したのなら、相乗関係にあるわちきも対話せざるを得ないでございんしょう。」

銀の髪が美しい花魁のような服の女性が現れた。

「わっちは氷雪系の技を使いんす。打撃、遠距離での鬼道の他に防御としてもお使えいただきんす。」
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