第28章 私は私らしく
「私は…私」
「そうや、ポインティちゃんはポインティちゃんや」
ギン隊長は私に笑った
「大切な人と一緒になるためにこうやって転生してきたんやろ?それが運命なら従うべきやとボクは思うで。」
「それってつまり」
浦原さんと……?
でも、浦原さんに会いたくない。
顔を合わせられない
私は藍染に抱かれて穢れてしまった。
「ポインティちゃんは綺麗やで?」
「……え、?」
心が見透かされたようだった
「ポインティちゃんの手はこんなにも綺麗やん。瞳も、心も。どこが穢れてんの?」
私は黙った
「百歩譲って、キミが穢れてたとしよ。じゃ、君の大切な人はそんなんで人を嫌う人なん?」
浦原さんはそんな人じゃない
「ほんならそれは杞憂や。」
ギン隊長は私のことを想ってくれている。その言葉に偽りはない。そして、浦原さんも。大切な人によく似た私がそばにいながら、彼から動きを見せなかったのはきっと私のことを思ってのことだろう。
「ほんの少しだけ楽になりました」
「すこし、光が戻ったわ。」
「光?」
「暫くの間、ポインティちゃん壊れてたもん。目も焦点合ってなったし。」
あのことを思い出したら寒気がする
刺激を求める躰
快楽に溺れる姿
理性を失い乱れ狂う動物と化した私
一度頭を過ぎるとフラッシュバックが起きる
涙が溢れる
ギン隊長が優しく拭った
「もうここおったらあかん。」
「でも…タダじゃ帰してくれないでしょう。みんなに迷惑かけるかもしれない。」
「子どものうちは沢山迷惑かけとくもんやで。それに心配せんでも浦原喜助ならポインティちゃんなんとかしてくれる。」
―浦原喜助になら、彼女の心を癒してくれるだろう
私は一つの疑問を抱いた
「ギン隊長……もし、現世へ帰ったら……」
「もしかしたらこれが最後…かもな?」