第28章 私は私らしく
「織姫さんを一人に出来ないって思った。こんな暗いところで一人、心細いだろうって。私がいればとか思っちゃったし、あわよくば藍染の寝首掻き切れると思った」
「ポインティちゃん昔からそういう所、変わってへんな。ボクを虚から助けた時も、戦う術ないくせして出てきたんやもん。」
「でもそれは私じゃぁない……」
「君にとって蓮美ちゃんと佐伯ちゃんは違うんやな。」
「ううん、違わない、違わないんだけど…佐伯でいられなくなる気がして」
虚圏にいる間、崩玉が近くにあったこともあり
色々思い出した。
崩玉が私たちの想いを叶えてくれた結果、私は転生した。
だけど
どうせなら蓮美でいたかった
「…ギンにあやされるなんてね」
魂からの言葉をそのまま声にした。
「驚きました?」
「それは蓮美ちゃんとして言うたん?」
「はい。」
蓮美ポインティの人格や感情に流されそうだ。
佐伯ポインティという存在が蓮美ポインティに上塗りされるかもしれないそう思うと複雑だった。
「蓮美ポインティの転生者として生きるか、蓮美ポインティとして生きるか、佐伯ポインティで生きるか、三つの選択肢がある。できれば佐伯ポインティとして生きたい。でもギン隊長に大きくなったね、って言いたくなる時がある。私のこの魂魄がギン隊長と再会できて嬉しいって喜んでいるんですよ。これって私の気持ちじゃなくて蓮美の気持ちなのに……。でもちゃんと感じる。だから複雑なんです。」
「せやけど、ポインティちゃんはポインティちゃんやん、今ここにポインティちゃんはおる。蓮美ちゃんになろうが転生者として生きようが、佐伯ポインティちゃんとして生きようがぜーんぶ君なんやで?難しいことないんとちゃう?」