第4章 Prologue:始解
エメラルドグリーンの髪の毛、マリンブルーの鱗が白い肌に際立って綺麗だ。
「綺麗……」
「やぁ!水月!ポインティを連れてきちゃったよ!」
水月は自ら主題を出した。
「わたくしは花月や風月のように甘くはありません。貴女様がわたくしを従える主だと判断できるまでは力は貸せません。」
「えー水月。ポインティはまだ修行しなきゃいけないけれど、でも3ヶ月でここまでできるなんて誰も思ってなかったよ!急成長だよ!すごくない?!」
「わかりました。ではわたくしとゲームをしましょう。」
「ゲーム?」
「ええ。ゲームです。この真珠を割ってください。」
ボーリングの玉くらいはある綺麗な真珠だ。
「わたくしはこれを守ります。貴女様はわたくしの攻撃を交わしながら真珠を割ってください。」
「っし!頑張るぞ!」
「ただし、貴女は始解前の状態で戦ってください。」
「え。」
「それはハンデすぎるよ~」
「鬼道は使ってもらって構いません。」
「よし。やったんで。」
水月が真珠を浮遊させた。
「……?」
妙に体にかかる重さ。
「気が付かれましたか。水圧ですよ。先ほどは私の力で水圧がかからないようにしましたが、今は実際の水圧と同じ分が体にかかってます。無論、呼吸はできるようにはしてありますが。」
「やってやろうじゃない!」
「では行きます!」
水圧の中じゃ上手く移動できない。
様々な攻撃をしかける水月。瞬歩で逃げるしかないが、水の中のため思うように行かない。
「逃げてばかりではどうにもなりません!水の中では最強の私にどう立ち向かいますか!」
鬼道を使うも思うスピードは出ないが、ひとつ試したいことがあった。
「…はっ!」
真珠の真下で霊圧を貯めて結界を張った。
「これは……鬼道?」
「鏡門です。外側からの攻撃を弾きます。」
水月の攻撃を弾いた。
「面白い。しかしこの水の中あの真珠を割る事ができますでしょうか。」
「水を無くせばいいじゃないですか。」
「…そんなことができますか。」
水月の嘲笑を横目に試してみた。
「やって見なきゃわからないでしょ?」
自分の中心に霊子を集中させる。
私を軸に円柱のように密着させた高濃度の霊子で鏡門の外に水を押し出した。
「すごーい!水が押し出されてる!」
円柱状に水が消えている。
ここには霊子しかない。
