第4章 Prologue:始解
私が死神の力を手に入れてから約3ヶ月経った。
「死神になるための試験を受けてもらう。」
「試験……ですか。」
「内容は真央霊術院で実際に行われる筆記試験、鬼道、剣道の試験に加え実践試験、戦闘試験じゃ。」
「実践試験と戦闘試験って何が違うの?」
「実践試験ではこの前と同じように虚と戦ってもらいます。戦闘試験は当日までは言えません。」
隣にいた雀部副隊長が言った。
「試験1日目は明後日行う!心してかかれよ!」
「はい!」
どうにかして斬魄刀を、炎月を使えるようになりたい。
「炎月~」
精神世界へ入った私は炎月を呼んだ。
真っ白な世界。
「炎月~~」
するとなにかにひきこまれるような感覚に陥った。
「これは」
マグマのようなものがドロドロと流れ、あたりは火で包まれている。
「俺の部屋へようこそ~」
ひな壇のような階段の先に畳が敷いてあった。脇息に体を預け片膝を立てて煙管をふかしている。
「炎月、貴女の力が欲しい。」
私を見る目はまるで話を聞いていないような目だった。
「花月や風月の扱いには慣れてきたようだね。」
「炎月、お願い。」
「わかった。あんたの力になってやろう。」
「ほんとに!?」
「条件がある。水月の始解を身に付けてからだ。」
「水月の?」
水月の姿はみたことない。
「俺は炎を扱う。もしお前が炎を扱えず他のものに火が移ったりすればど、」
「わかった。今すぐに水月のところにいくわ」
「おい、話は最後まで聞け!」
私はまた白い空間にいた。
「水月!」
名前を呼んでいると
「水月ならこっちだよ!」
風花だった。
暫くついていくとゴォォと水の音が聞こえた。
「流されないようにね!」
「え」
すると辺りが水に包まれた。
息ができない!!
「大丈夫、息できるよ!」
風花が息をしてみて!と私に話しかけてきた。
落ち着いて呼吸をする。
「おおぉすご!」
「ほら、こっちだよ〜」
泳いでいるとまるで深海の底のような場所に来た。
岩肌に青く光るクリスタルのようなものがむき出している。
「あれが水月!」
指をさされたところをみると開かれた大きな貝がらの上に座る美しい人魚がいた。