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【BLEACH】

第25章 Number:



疲労感に襲われるも、虚閃一発だけだった為酷いものではない。

「上に上がろう。」

再びテラスへ戻る。


「崩玉を持つ君にとって虚化は通過点に過ぎない。君のそれは"虚の領域に足を踏み入れた者の力"だ。崩玉があれば"死神"であり"虚"である存在になることができる。」
「それが貴方の目指すところ」
「君が目指すかどうかは君次第だ。しかし、現状わかったのは肉体の中にいるという不利な条件があったのにも関わらず虚化の状態ではどの破面より虚閃の威力があった。素質はあるよ。」
「それは言い過ぎです。」
「謙遜する必要はない。君が十刃を上回る力を持っているのは想定内だ。」

テラスから室内に入り、窓を閉めた。

窓際から月を見つめながら藍染は言う。

「君の斬魄刀、なぜこちらで回収しないか、わかるかい?」

確かに、斬魄刀があれば逃げることできるし、十刃を倒すこともできる。回収する方がメリットは大きい。

ルキア処刑の時、わざわざ私を牢に入れて、斬魄刀を高度な鬼道の結界が張られた蔵に保管したことを考えれば、私の斬魄刀は少なからず厄介なものだと考えられているだろうし、本当に藍染の寝首を掻くこともできる。

「私に斬魄刀を持たせても脅威にはならないと判断したからですか?」
「それは自分を過小評価していることになる。君の斬魄刀は恐ろしい。その全てを知っているわけではないが幻術系の斬魄刀以外では……否、総合的に最強と言って過言ではない。」

私の方に向き直した。

「私は君を仲間として引き入れた。決して君は人質などではない。つまり、君は破面、十刃、要やギンと同じとして見ている。私と同じ……崩玉を持つ者、唯一私と近しい存在としてみている。わかるかい?」


斬魄刀を奪わないという行為そのものが、私は人質ではない、拉致されたわけでもない、虚の仮面を持つ 破面や十刃、尸魂界を謀反した 東仙やギン隊長と同じであるとそう意味している。

つくづくこの男のやり方には呆れる。

しかしその効果は絶大なもので私を精神的に反抗できないようにしてくる。

「君は私の大切な仲間だ。君が辛い時、悲しい時は手を差し伸べよう。だから君の力が必要になれば私の為に使っておくれ。」

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