第25章 Number:
「映像…記録されてたんですね。」
「戦闘において得られる情報は重要なものだからね。記録するようにしているんだ。」
「虚化できます。」
「見せてくれないか?」
私は顔に手を当てた
仮面が顔を包む
「……なるほど。」
そう言うと藍染は左手を差し出した
これは、私の右手をのせたら良いんだろうか
「エスコートされるのは初めてかい?」
そう言って微笑む藍染は妖艶でその裏に恐ろしさを帯びている
私は黙って右手を乗せた
私の指を包むとそのままテラスの端にある階段へ連れてきて行かれた。
そこを降りて外へ出る
そのまま建物から数メートル離れた。
「ここは中庭だよ。」
「中庭?」
「そう、さっき君が見た景色すべて虚夜宮の一部にすぎない。」
「広いですね。」
「君が想像するその5倍は広いだろう。さて、わざわざ外へ出たのは君の虚化の力を見せてほしいからだ。」
「虚化の、ですか?」
「あぁ。私に虚閃を放ってくれないか?遠慮はいらない。私を殺すつもりでやりなさい。
「……」
「できないことはないだろう?」
私は斬魄刀を取り出した
「いい子だ。」
殺すつもり、そうこれはチャンスだ。
ありったけの霊力を込める
斬魄刀の切っ先に霊力が集まってくる
霊力を限界まで込めた虚閃は藍染へ向かって直線に進んだ。
衝撃で砂が禿げ、建物は損傷した。
「ひや~なんやこの威力。」
テラスから覗いていたギン隊長が声を上げた
砂埃が止み、藍染が姿を見せる
「これは……驚いたな。」
無傷の藍染が近付いてくる
「張っておいた鬼道を破壊するまでの威力……なるほど想像以上だ。」
確かに直撃したはず、多少の傷を負ってもおかしくないと思った。
「『どうして無傷なんだ』そう聞きたそうだね。」
「……はい。」
「霊力を吸収する破面を昔作ってね…彼は失敗作だったがなにかに使えないかとその能力を元に色々試作してるんだ。」
と見せた霊力を吸収し、霊力量を計算するという楕円形の装置
しかしそれは壊れているように見えた。
「護廷の頃より雑務がない。暇では無いが、こういうことで時間を潰している。……これはもう使えないな。許容量をオーバーしたようだ。十刃の虚閃には耐えられたというのに。」
「仮面、外していいでしょうか?」
「構わないよ。」