第24章 月下の檻
「佐伯君、皆に一言言ってもらえるかい?これから"仲間"となる彼らに。」
藍染は私に強い眼差しを送った
「よろしくお願いいたします。」
「充分だ。ギン、彼女に椅子を用意してあげなさい。」
「承知致しました、藍染サマ」
ギン隊長が私に椅子を持ってくる
それに座ると会議というのが始まった
尸魂界でいう隊首会だろうか。
「ということで、各自、宮に戻ってくれ。……佐伯君」
「はい」
「君はここに残りなさい。」
「わかりました。」
十刃がわたしのことを好奇な目で見ながら退出していく
「驚いただろう。十刃の存在は知っていてもいざ目の前にするとなると、ね。」
「……隊首会の様なことを行ってるんですね。」
「形式的なものだが、統率をとるために必要だ。さて、ついてきたまえ。いいものを見せよう。」
長い廊下を歩いた先には厳重なセキュリティがかかった部屋があった。そこに入ると魂魄が脈をうちはじめた。部屋の奥にあるものを凝視する。
「崩玉……」
私の持つ崩玉よりも3倍ほど大きく輝いている
「元の大きさを越えるほど成長している。君の中の崩玉はどうだい?」
「成長はしていません。」
私の身体を舐めまわすように視姦する
その視線に恐れを感じてしまった
「怖がることはない。…やはり君は浦原喜助に愛されているようだ。」
「え?」
「私から崩玉と、それと結びついた魂魄を守る為に鬼道を幾重にも掛けている。そのような高等な鬼道を開発、使用できるのは恐らく浦原喜助のみだろう。」
すると私の腰を抱き寄せる
「私を超える頭脳を持つ浦原喜助……彼が夢中になる君という存在はいかがなものなのか。」
恐ろしさと、不気味さと、男性に抱き寄せられているというこの状況で頭がちゃんと働いていない。
「美しい姿に惹かれたのか、美しい心に惹かれたのか、それとも別の何かか―」
そう言って抱き寄せている腕の反対側の手を私の顎に宛がって、親指で唇を撫でた
その感覚に背中に電流が走り身体が固まった。
「初々しい。この程度で思考が停止するとは。」
声を出すことが出来ない、背中から冷えていくような感覚に襲われていく