第24章 月下の檻
「干し柿買いに来たの。」
「全く、貴女は……」
「こんなもの、解いてやる……!」
「ここは僕に任せて、ポインティはすぐにその子と離れて!」
「はーい。もう大丈夫、行こか。」
山を降りて人通りの多い所に出た
「今の人、死神?知り合いなん?」
「うん、私の……家族?幼馴染み?みたいな人。」
「お姉さん、あの人の仕事についていってたん?」
「ちーがーう、干し柿買いに来ただけ。」
「ふーん」
「虚はあの人が倒してくれるから、貴方はもうお帰り。ほら、この柿みんなあげるから。日持ちするし、お腹減ったら食べて。」
「ありがとう。」
彼女はそうして街へ消えて行った。
天真爛漫な春のような人だ
またその人と再会する日が来るなんて思ってもみなかった。
真央霊術院を卒業し、藍染隊長の下についた頃の話
「ポインティさんこんなところにいた!」
「瀞霊廷に入れるのが嬉しくて~つい。」
「瀞霊廷でも危ない所は危ないんだから、僕から離れないでくださいよ。」
団子屋で仲良しそうに話す男女に目が止まった
「あの人……」
ボクの記憶にある女の人より大人びた女性、
でも間違いなくボクの命の恩人の女性やった
「……どうしたの?」
あんまりにも見つめすぎてあちらから声をかけられた。
「ギン!ちょっと、なんでスタスタ歩くの?てかアンタ、付き合い悪くない?なんか感じ悪くない?!」
ボクを追ってきた幼馴染の乱菊。
藍染隊長の下についてからはボクは乱菊とは必要最低限の関わりは避けようとしていたがこの日、乱菊の誕生日やったこともあって少し出かけていた。
「痛いって、乱菊~」
「てか、なにボーッと女の人見てんのよ!」
「そんなに、叩いてあげないで」
「君……もしかして真央霊術院を一年で卒業した子?」
隣の男に声をかけられた。彼はあの時、虚を倒しに来た死神。
ーー十二番隊の隊長だ
「……そうやけど」
「へぇ、凄いのね!」
「……あの、ボクのこと憶えてへん?」
女性が頭を傾げる
「…花枯で干し柿買いに来た帰りに虚に襲われてた子どものこと憶えてない?」
暫らく考えたあと、女性はあっと声を上げた
「あぁ!あの時の干し柿の男の子!」
「干し柿の男の子やない、市丸ギン。」
「なに、ギンの知り合い?」
「昔、助けてもろたんや。」
「ふーん」