第4章 Prologue:始解
「虚と遭遇してから90秒。申し分ない。」
「朽木隊長の妹君からそんなに褒めてもらえるなんて~」
ルキアは表情が一瞬固まった。
「ポインティの斬魄刀は風を扱うものなのか?」
「正しくは風もですね」
簡潔に斬魄刀に話した。
「物理攻撃も可能であるようだが、鬼道攻撃も可能なのか。柔軟性があるな。」
「でも、欠点もあるんですよ。」
真っ直ぐにしか飛ばせないなどといった点が幾つか見つかった。鍛錬次第でどうにかなるらしいが。
「その欠点をどう補うか探すことも修行だ。応援してるぞ。」
それから3日間、実戦訓練を行った。
「守護せよ!花月」
『はいはーいです!』
「百花乱刀!」
百の花びらの刃が仮面を襲う。無数の花の刃が仮面を割った。
「これで現世での訓練は終了だな。」
「やったぁ!」
「さて、慰労会でもするか!」
私たちはこの3日で仲良くなった。
「ここのシフォンケーキ、ちょっと並ぶけど評判らしいよ!」
「そうと決まれば義骸に入るぞ!」
義骸に入った私たちは慰労会をする為の目的地へ向かった。
「人が並んでるあそこのお店なんだけど……トイレ行きたいから、ルキア先行ってて!」
道を外れ、少し歩いた先にコンビニがあった。
数分後、トイレから出るとさっき来た道を辿っていったつもりだったが……
「こんな道通ったっけ」
お店のチラシはルキアに渡してしまっている。
ルキアの霊圧を探るも義骸に入ってる上に、霊圧を消しているみたいでなかなか掴めなかったが、そのかわりに
「これは……虚?」
ルキアの霊圧を感知しているとそう遠くない場所でうっすらと感じる虚の気配があった。
そちらへと向かうと、売却地と書かれた空き地に虚がいた。
その空き地に入ろうとする女の子と男の子と一人の男性を虚が拱いている。
「そうダ、もっと寄レ……」
そこに化け物がいると知らず、彼らは空き地へ入っていく。
「そこから離れて!!」
私がそう叫ぶと3人が振り返った。
「縛道の六十三【鎖条鎖縛】」
虚の体に巻き付く鎖を確認して義骸を脱いだ。
「これワ……!」
「守護せよ! 風月!鎌鼬」
大鎌を一振りすると風の刃が虚の仮面へ到達し、真っ二つにした。