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【BLEACH】

第24章 月下の檻



「痕になってない?」

「あと?」

「ほら、これで刺した時の。」

己の斬魄刀を指す

「あぁ……はい。」
「そればっか気がかりやってん。」

私は視線を逸らした

折りたたまれた隊長羽織が目に入る。


「なんか、今言うこととちゃう気がするけど隊長就任おめでとう。」
「……ありがとうございます」
「良かった、一瞬でも隊長羽織着てる姿見れて。」


ギン隊長が部屋へズカズカ入ってきて扉を閉めた


すると私の手を引いてぎゅっと抱きしめた



「なんで帰らんかったん」

私にしか聞こえない声で囁いた

「…え?」
「他のもん投げ捨てられるほどポインティちゃんにとって井上織姫は大事やったん?」
「……」

また涙が出てくる

「決意揺らぐようなこと言ってゴメンなぁ。」

「ギン隊長は……」
「ん?」

私は斬魄刀を解放した


足元には水面が広がり、私たちを映している。


「ここは水月の幻術世界です。……誰にも邪魔されることはありません。」
「あらら、藍染隊長にバレたら叱られるで。」
「大丈夫です、霊圧も上げてないし、水月が大丈夫と言ったから。」
「ふーん、ならええけど。」
「ギン隊長……どうして藍染の傍にいるんです?」
「ん~なんでって言われてもな~なんでやろうな~」
「東仙隊長のように慕ってるわけでもなさそうですし。」
「ホンマに~?そう見える~?」
「不思議でした、なぜ藍染隊長と一緒にいるのかが。」
「面白そうやな~って思って一緒におるだけやで」

どこからか水滴が落ちて水面に波紋が広がる

「貴方は私がここに来たことをどう思います?」
「質問攻めやな~せやな、また会えて嬉しいで~」

水の音がした

「ギン隊長にとって乱菊さんはただの幼馴染みって言ってましたけど、本当にただの幼馴染みですか?」
「せやで」

私は波打つ水面を見た

「水月って真を映すんですよ。」
「…」

ギン隊長は黙った

そうか、この人は
愛する人の為に己の全てを犠牲に…

「それ、なんの涙?」
「ギン隊長に対する涙です。」
「ポインティちゃん、人の事で泣くんやめや。ボクのことで泣くんは尚更や。」
「ギン隊長はやっぱり優しいです……悪人なんかじゃない。」

ギン隊長はため息をついた

「ホンマなぁ……人のテリトリーに入るん良くないで?」
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