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【BLEACH】

第24章 月下の檻


「成程、そう来ましたか。」

帰りたい、帰りたい。
でも本当に現世に帰してくれるのか?
私をここに連れてきた理由はなんだ。

「どうした?"帰るの一択"ではないのか。」

ふっと笑う藍染

「…こうやって惑わすことが目的だったり」
「目的ではないが楽しんではいるよ。」

ここは時間を稼いで織姫さんの霊圧を探ろう。

「私を傍に置いておくようなメリットってあるんですか?デメリットしかないと思うのですが。」
「君が思うデメリットとはなんだい。」
「私が貴方の寝首を掻き斬らないとも限らない」
「それはそれで面白い。」
「貴方のことを心から忠誠することも無いでしょう。」
「問題ない。」
「貴方の思うメリットとはなんですか。」
「君は既に崩玉を取り込み、融合しつつある。その鬼道、浦原喜助の仕業だろう。崩玉が暴走した時の保険がかけてある。それだけではないな、私に崩玉を奪わせない為に魂魄と崩玉が結び付かせている。」
「それは聞いてませんでした。」
「取り出す事は不可能のようだ。取り出せるのであれば、他にも理由があったが……そうだな、今の君を置くメリットか。…簡潔に言えば『私のお気に入り』それ以下でもそれ以上でもない。」
「お気に入りになんて恐れ多いです」
「君の力は興味深い。敵として殺すのは勿体ないと思ったんだ。」


織姫さんの霊圧を見つけた。しかもこちらに近付いてきている。それは足音として聞こえてきた。織姫さんを連れて逃げることはできるか。
いや、不可能だ。ここでは穿界門も開けない。現世にも尸魂界にも行くことが出来ない。


「ねぇどうしてポインティちゃんの霊圧があるの?」

廊下に織姫さんの焦りを帯びた声が聞こえた 。


「…焦っているようだが、いつもより明るい声だ。戸惑っていても本心では嬉しいのだろう。」

織姫さんの声が響いている

「そう泣きそうな顔をしないでくれ。簡単なことだ。君が帰りたいならこのまま帰そう。私の手をとってくれるならば高みの景色を見せてやろう。」


唇を食いしばった。

「……帰り、たい…」
「そうか、残念だった。今すぐ黒腔を開けよう。」

私は首を振った

「帰りたいのになんで…………」


織姫さんを裏切れない


こんな暗い所で心細かっただろう。
誰も知らない、味方がいない中で寂しかっただろう。

そう思えば涙が出てきて仕方が無かった。
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