第22章 崩玉の制御
「細胞にも氷が侵食してくるのがわかる…フルパワーなら左腕とさようならでした。」
そう言って浦原さんは手を前にした
「赤火砲!」
赤い光が迫ってくる
霊力不足で瞬歩が出来ない。
断空……しても防げるか……?
「断空……!」
断空に斬魄刀を突き刺して氷でコーティングする
赤火砲により氷は割れ、断空も波打ったが止められた。
しかし安心する暇なく、浦原さんが斬り掛かる
「…守護せよ…雷月っ!!」
一面に電撃が走る
紅姫と雷月が触れ合う度、浦原さんが苦しそうな顔をする。
『なんでこんな時に僕を使うの!?』
私は雷月ぎゅっと握った
「自壊せよ ロンダニーニの黒犬 一読し・焼き払い・自ら喉を掻き切るがいい 縛道の九【撃】」
赤い光が浦原さんを捕らえた瞬間
「雷月、頼んだよ」
鬼道の縄に電流が走る
浦原さんが縛られた方の腕を真っ直ぐ下げて座り込んだ
「剃刀…紅姫!」
縄が斬られる
「まだ……足りないんですね……でももう足が動かなくて……」
私は顔に手を当てた
仮面が現れる
『あら、保って数十秒よ?』
虚の力で立ち上がれるようになった
「浦原さん、今から残った力で虚閃を撃ちます。……相殺してください。」
「わかりました。」
斬魄刀の切っ先を浦原さんに向ける
切っ先に黒い高濃度の霊子が集まってくる
「……虚閃」
赤い光と黒い光が混じり合う
そして爆発が起こった
砂ぼこりが立ち込める
夜一さんが瞬閧で砂ぼこりを払った
浦原さんの左手からは血が溢れている
どうやら虚閃の相殺に失敗したらしい。
それを確認した後、脱力感に襲われ私は倒れた
「ポインティ!!」
「ポインティサン!」
浦原さんが仮面を引き剥がした
「……もう無理じゃ、喜助。」
「えぇ、そのようですね。」
私は呼吸で精一杯の為声を発することが出来ない。
「ポインティサン、これから鬼道を放ちます。多少の異物感があるかもしれませんが魂魄にダメージは負いません。いいッスか?」
私は小さく頷いた
「……では」
浦原さんが私の胸に手を置いた
手が輝きを放つ
するとその輝きが私の胸へ吸収されていった。
何かが身体の中を這うような感覚が数秒続いたが暫くして消えた