第22章 崩玉の制御
「浦原さん、もうこの位で大丈夫なんじゃ……」
「もう俺ら結構やったぜ…」
浦原さんはまだ剣を納めない
「…皆さんはもういいです。アタシがこの先やります。」
「浦原殿、まだするのですか?」
レミリアちゃんが尋ねた
「今の彼女は体力が底をついているだけで霊力はまだあります。ほぼゼロにしなければ駄目なんスよ。」
「みんな…戻っていいよ……」
「隊長!!!」
「僕と東雲四席は帰りましょう。レミリア五席はそのまま駐在任務に。夕方に蓬莱三席が来るまでは1人でお願いします。」
レンは無理矢理、皆を解散させた。
私は立ち上がれずに斬魄刀を地面に刺して下を向いている
「今、仕込んでも問題ありませんが……霊力の無い状態で撃った方が崩玉に届きやすいんッス。立ってもらえませんか?」
私は肩を大きく上下させて汗を拭った
斬魄刀に身を預けるように立ち上がるも二本の足で立つのも難しい程だ
浦原さんは帽子を深く被り直す
「……喜助」
夜一さんが浦原さんの背後に立つ
「儂が変わろう。」
「夜一さん、駄目なんっす、自分の役目です。」
「こんなポインティをまだ攻撃せねばならぬなど……お主が心を痛めるだけじゃ。変われ。」
「そうなんです、ポインティサンばかり痛めつけるわけには行かないんスよ……」
夜一はその時、悟った
なぜこの男はそうまでして"あの娘"によく似た彼女をこうも傷つけることができるのか。
それは
彼女ばかり痛い思いをさせる訳にはいかない。
己も同じ思いをすることでこうせざるを得なくなったその罰を負っているのだ、と。
「難儀じゃのう。」
「……そうでもしなければ自分の整理が着かないんッスよ。」
「ポインティサン、まだ霊力は使えますよね?」
「なん、とか…」
霊力はある、ただ疲労感や倦怠感が凄い。
斬魄刀を構えると浦原さんは目の前で私を斬り上げた
「……うっ!!」
浦原さんが、反応出来ていない私を見て咄嗟に峰打ちにしたのが分かったが直撃した為、数m飛ばされた。
咳込むと血の味がする。
「頑張って避けてください…」
「氷月!」
刃が重なり合う音が交錯する。
「……やぁぁ!!」
力任せに振り下ろしたら、浦原さんの左腕が凍ってしまった。
浦原さんは紅姫の鞘で氷を割る
「凍傷で済んでラッキーッスね」