第22章 崩玉の制御
理性が飛ばないように心を乱さないように、気をしっかり保ち、ワンダーワイスに次なる手を加えようとしたその時、人影が増えた。
「任務完了だ」
「ウルキオラ……」
「何故、貴方が……」
ウルキオラは破面を引き連れて帰っていった
仮面を割ると、倦怠感に襲われそのままゆっくり地面に着地し座り込んだ
「……はぁ…はぁ」
息を整え冷や汗を拭っていると浦原さんが側に来た
「実戦ではまだ使えないですね……もっと慣れなきゃ」
浦原さんは私の背中に手を回し呼吸を整えやすいようにしてくれた
「落ちつきましたか。」
暫くして呼吸が整った
「浦原さん。もう大丈夫です。ありがとうございます。」
冬獅郎と乱菊さんが近付いてくる。
「ポインティ、今の力って虚のよね?」
「うん、なんて言えばいいのやら」
そう言うと代わりに浦原さんが説明してくれて、2人とも納得したようだった。
「とりあえず、解散としましょう。」
浦原さんの手を借りて立ち上がろうとしたが、足の痛みで力が抜けた。
攻撃を受ける直前、霊子を皮膚にコーティングさせたので焼け焦げることは避けられたが、衝撃で骨が砕けた。
霊圧が残っていれば治療は出来るが今は痛み止めですら困難だ。
「そんなにバテてちゃ、回動使って治療したって逆効果ッスよ。鉄砕さんが治してくれます。早く帰りましょう。」
そう言うと、浦原さんが私を抱き上げた
「ワァオ、ポインティ良かったわね~ふふっ」
乱菊さんがからかうように笑う
「隊長には無理なことですねぇ~可哀想に。」
「……行くぞ!!!」
二人は織姫さんの家へ向かっていったようだ。
「治療をお願いします!」
「承知しました、浦原殿!」
椅子に座らされ治療を受ける
「そんなたいしたことないのにすいません。私がよけられなかったばかりに……」
「大したことない?皮膚は霊子で守ったかもしれませんが内はボロボロッスよ。」
「なんでわかるんです?!」
「傷を見ればわかります。」
「組織の6割は復活させました。絶対安静です。でなければ元に戻りませんよ。」
「……わかりました。」
浦原さんが悲しそうな私の顔をじっと見ている。
「顔にも傷が……」
傷口に触れないように頬に触れた。