第21章 藍染の思惑と記憶のノイズ
「いいの…ありがとう茶渡くん…ありがとうございます。浦原さん…はっきり言ってくれてよかった……失礼します!」
チャドさんは追いかけようとしたが
私は織姫さんが出ていくのを追おうとは思わなかった。
チャドさんはなぜ、追うのを止めたと恋次に怒りをみせる。
「阿散井!」
「やめとけ…浦原さんが正しいぜ。四番隊は治療専門とはいえ曲がりなりにも戦闘訓練を積んだ護廷十三隊、ひきかえ井上は能力が有るとはいえ、元はただの人間…加えてあの性分だ。元来戦い向きじゃねぇ。ここらが潮時なのかも知れねぇな…」
「井上…」
私は静かにその場から離れた。
晩御飯の最中も重い雰囲気が流れていた。
空気を読まないリンがなんとか場を和ませてくれた。
私がお風呂から上がり、髪を乾かしていた時、ふと、浦原さんが扉の横にたっていた
「何か用ですか?」
「ポインティサン、後で時間いいッスか。」
「……はい。」
深夜、皆が寝静まった頃、
私は居間へ降りた。
「ポインティサン、色々話し込むことがあるんスよね」
まさか蓮美さんのことだろうか。
私は構えた
「一つ、井上さんの事っす。勘違いしないで欲しいッスけど、アタシは井上さんが嫌いだとか仲間外れにしたいとかそんなこと思ってません、」
「わかってます。」
私ははっきり言った
「織姫さん、そりゃ傷ついたでしょうけど……言う側も相当な覚悟がいります。私も、浦原さんに賛成です。」
「……そうっスか。」
「隊長じゃなければ、浦原さんのこと誤解したんでしょうけどね。この立場だとそういう事もありますから。」
と言うと浦原さんは帽子を触った
「…じゃあこの話はここまでッス。次に…崩玉について。」
「崩玉……」
「アナタの中にある崩玉、もしかしたら摘出できるかもしれません。」
私は拳に力を入れた
「まだ崩玉は眠っている状態だ。しかし、魂魄にある以上、融合し続けやがて一つになるのが結末。アナタは崩玉と一つになりたいッスか?」
私は即答した
「NOです。」
「じゃあこれから」
「でも、摘出はしません。」
浦原さんは目をぱちくりさせて前のめりに話し始めた。
「考えてください、藍染が崩玉と融合し、強い力を得たら」