第21章 藍染の思惑と記憶のノイズ
浦原商店へ向かいながら、先日の出来事を思い出した。
おつかいから帰ろうとしたとき、玄関まで聞こえてくる怒鳴り声があった。
「はぁ!?茶渡の修行の手伝い!?何でオレが!」
「だって断っても帰ってくれる空気じゃないんですもん」
恋次と浦原さんが口論している
「答えになってねーよ!奴はアンタに頼みに来てんだろ?だったらアンタがやるべきだろが!」
「茶渡さんをあれ以上鍛えるには卍解の力が必要なんスよォ」
「あ。あのぅ……」
「だったら尚更アンタがやりゃいいじゃねぇか!アンタだって卍解できんだろ!」
「やだなぁ!一介のハンサムエロ商人のアタシが卍解なんてできるワケないじゃないっスか!」
浦原さんが扇子をパタパタと扇ぎヘラッと笑う
確かに、浦原さんって卍解できるのよね。
どんな卍解だろう。
「アンタ今回の事の顛末知らねーのか!?アンタが昔、十二番隊の隊長だったことも、崩玉作った張本人だってことも もうせーんぶとっくの昔にバレてんだよ!!兎に角、頼まれたのはアンタだアンタがやりやがれ」
ジン太や雨までも口を開いた
「よく言うよなぁ雨。居候してるくせに 男気ってもんがねーんだな」
「はい」
「うるせぇ!その手に乗るか!テメェらだって一緒だろが!!」
私はさり気なく、部屋に入って後ろの方に座った
「…兎に角、駄目なんですよアタシじゃ」
ポツリ、と、呟いた浦原さん
「アタシの卍解は人を鍛えるとか人に力を貸すとか そういうのには向いてない」
「…………」
「ただいまです…」
「お、ちょうど良かった、ポインティ!」
「なんでしょうか、阿散井"副隊長"」
副隊長を強調して言った
「…卍解使って茶渡の修行相手してもらえませんか?」
「なんでチャドさんの為に卍解ご披露しないといけないんです?」
「ご披露って言っても…」
「嫌ですよ、ただでさえ雑務多いし。」
「現世いる時割と暇そうじゃないっすか」
「私の卍解もそーゆーのに向いてないの。いいの?チャドさん死んじゃうよ?」
「そんな大げさな……」
「大げさも何も卍解とはそういうものでしょ。」
「……」
静寂を切り裂いたのは、浦原さんだ
「よォし…わっかりました!そんじゃこうしましょ!」
「は?」