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【BLEACH】

第21章 藍染の思惑と記憶のノイズ


「消え去る…その表現は不適切ね。一度経験したことは無かったことにできない。思い出させないようにするの。稀に現世の人間で『前世の記憶を持つ者』がいるでしょ?彼らは元の魂魄の霊子を多く取り込んで再構築した魂魄をもつから。魂魄の大元となった人物の性質を受け継いでいる。最もそれが前世の記憶か、尸魂界での記憶か、わかったもんじゃない。貴方達には"尸魂界"の概念なんてないでしょ?"天国"なんて優しいものじゃないし」
「じゃ、前前世の記憶だったりするの?」
「霧散し核になる時に、古い記憶は欠落する可能性が高い。あまり聞かないわ。」
「ふーん。」
「それでも遠く昔から思い入れの強かった物は今世でも影響を及ぼすことはよくあるわ。さっき言った、『懐かしい場所』然り趣味嗜好なんかもそうね。」

「つまり、今までの生や尸魂界での出来事を思い出せずとも、魂魄は記憶していることがあるってことね。で、本題に入ると、貴方が見せたあの世界は私の魂魄の記憶から創ったものだと?」
「魂魄の記憶の中でもアンタにとっては思い入れのある時間の記憶よ。」

さすがにもう勘づいた

「つまり、あの記憶は佐伯ポインティとしてこの世に生を受ける前の記憶なのね。」
「えぇ。そうよ。」

「蓮美 ポインティ」

「ご名答。ほら、浦原喜助の戦う姿を見たら、アンタ精神おかしくなるでしょ?あれも魂魄の記憶が呼び起こされてるからなのよ。」
「…じゃああのビジョンも」
「魂魄の記憶がフラッシュバックしてる証拠。」

魂魄の核が同じなのだから霊力が似ていることはあるのかな?それでも、

「でも肉体まで同じなのっておかしいよね?」

ふふっと、妖しげな笑みをみせる

「それは私からは教えられないわ。」
「えぇ?」
「それよりいいの?私は制御できても、"崩玉"は制御できてないんだから。」
「崩玉の制御って?」
「アンタの魂魄は崩玉と融合している。でもまだ融合しきってない。一心同体ってわけではない。これからどんどん崩玉と一つになる。そんとき、アナタがどうなるか、私にもわかんないのよ?私はアンタの"虚の領域"の力に過ぎない。私の制御だけで済むと思った?」
「崩玉ってどこに……」
「こーこ。」

直子さんが親指の爪ほどの球体の玉を出した

「意外と小さいでしょ?融合して小さくなりつつあるもの。」
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