第19章 揺らぐ想い
意外とぺろりと完食した
「お雑炊、とっても美味しかったです!」
「お雑炊くらいで大袈裟ッスよ~さ、上に上がっててください。アタシも熱冷まシートと体温計持って上がります」
私は手すりの有り難みを感じながら上に上がった
布団の上で正座して待つ
「入りますよ~…………その、初めて床入りする花嫁みたいな待ち方やめてください」
「今夜はよろしくお願い致します。……って何やらせてるんですか。」
「勝手にやったんすよ~ポインティサンが。体温計っス。使ってください。」
受け取った体温計を脇に挟み無言の間が続く
無機質な音が部屋に響く
「…おう」
思わず表示された数字を見て声が出た
「39度1分……無理しすぎです。明日家に帰った方が良いんじゃ無いッスか?」
「…そうですね。でも肉体は元気なわけだし…それに家まで瞬歩で帰れるかな……あ、尸魂界に戻ります。隊首室で休んどきます。」
「今の尸魂界に戻ってもポインティサンを見てくれる人なんていないでしょ?」
「寝てたら治りますよ。」
「ポインティサンのことだ、尸魂界でもろくに休めないでしょう。アタシは構いませんよ。ここにいてくれて。井上さんやチャドさんもいる事ですし。」
「だからこそ、病人まで加わるわけには」
「アナタがすべきことは一刻も早く完全復活することです。一番隊の五席以上の皆さんは破面と互角に戦える。その隊長であるアナタは言うまでもない。アタシは貴方のためならなんだってしますよ。」
私は思わず黙ってしまった。
静かに頷いた。
「さぁ、布団に入って」
布団に入る
「おでこ出して貰えますか?」
私はそれに従った
他人に貼ってもらう時、熱冷まシートが額に触れる瞬間が怖くて目をぎゅっと瞑る癖があり、私はぎゅっと目を瞑った
「…ッ!」
しかしいつまで経ってもその冷たさが来ないため薄目で目を開ける
私の額から熱冷まシートを15cmほど離したまま、固まる浦原さんが見えた
「ちょ?!意地悪しないでください!」
「意地悪…?あ、すいません」
「無意識?!冷た!」
不意に熱冷まシートを額に貼られ、肩がビクッとなるもそのままふぅと息を吐いた。