第19章 揺らぐ想い
「馬鹿が…頭に血をあげすぎだヤミー。こいつは浦原喜助、四楓院夜一、そして佐伯ポインティ。お前のレベルじゃ勝てん。命令を忘れるな。傷一つでも付けてみろ、お前などすぐ藍染様に殺される…」
藍染 という言葉に思わず反応する。
「藍染の手下?」
「命令?」
「お前ごときに教える義理は無い。引くぞ」
「…お帰りッスか?」
「らしくない挑発だな。貴様らで死に損ないの塵どもを護りながら俺と戦う…どちらに分があるかわからん訳じゃあるまい。差し当たっての任務は終えた。藍染様にはこう報告しておく…“あなたが目をつけた死神モドキは殺すに足りぬ塵でした”と」
そういって2人は消えていった。
浦原さんがそれを見送った後、私の方へ近寄ってきた。
「大丈夫っスか」
「織姫さんは意識があります。チャドさんは意識は無いですが生命に関わるものではないです。」
「……ポインティサンは…大丈夫ッスか?」
「怪我はしてませんよ。」
「いや、そうではなく……家で治療を手伝ってもらえますか」
「わかりました。」
「井上は儂が運ぼう」
浦原商店にてテッサイさんの治療が行われた
私は理由のわからない涙を堪えていたが、手持ち無沙汰になった途端また溢れてきそうだったので、気を紛らわせるために自室で破面の報告書をまとめた。
「逃がしたってなると怒られそう…」
しかし、状況が状況だった為、さらに"破面の斬魄刀"という情報も手に入れることが出来たということでお咎めは無かった
夕方からリンが来るはずだったが破面出撃によることであちらでの仕事が増え、今日は来れなくなった。
私は自室でする事が無くなってしまった。
何かをしてないと押し寄せる感情で潰されそうになり、勉強部屋で私は鍛錬することにした。
少し体を動かせば、頭がクラクラして膝に手をついて呼吸を整えていた。
寒気がするのに身体が火照る。霊力も使ってないのにだるい。
「ポインティサン!!」
浦原さんの声に振り返った
「……ッ!」
「すいません、驚かせるつもりは無かったのですが…」
違う、驚いたわけではない。
ただ今は会いたくない、浦原さんと顔を会わせたくない。