第19章 揺らぐ想い
尸魂界へ帰る東雲四席を見送る為に、浦原商店上空にいた。
「報告書頼みました。リンにちゃんと現世に来るように伝えてください……」
「うぃーす」
「……ふぅ。」
ベランダから2階の廊下に入って小さくため息をついた。
蓮美ポインティの存在が気になって、身体も心も休めない。その上、季節の変わり目で暑かったり寒かったり環境の変化に対応出来ない。
「……ちょっと休もう」
熱っぽい。どうやら霊体でも熱を出すようだ。
自室への扉を開けようとした時、突如大きな霊圧を感じ取った。
霊圧が異常に高い。これは破面だ。
タブレットに十二番隊から連絡が入る。
「佐伯隊長!十二番隊より報告!空座町東部に『破面』の反応有り。数は二体!その霊圧・濃度・安定性から見て【成体】であると思われます!!」
私1人の時に限って……!!
「今から討伐に向かう。空間凍結を申請する。」
「承知致しました。」
私は家から飛び出してその場所に向かった。
到着した時には既に一護、大怪我の井上さんとチャドさんがいた。
そして、限りなく人の形をした2体の破面。
「またハエが増えやがった。」
「よく見ろ。あれは護廷十三隊の隊長だ。」
「隊長~?んじゃつえぇのか?」
一見して戦況は一護の方が優勢にみえるが、一護は既に卍解を使用している。破面側はまだ余裕がありそうだ。
「ポインティ!皆を連れて逃げろ!」
その言葉にわたしは怒りを込めて返した。
「逃げろ?誰に向かって言ってそんなこと。」
「ここは俺がやる!」
「この程度の霊圧の者に卍解を使用する貴方にはとても任せられないなぁ。」
倒れてる2人を目視した。今すぐに命に関わることは無さそうだ。
「はぁ? この程度の霊圧 だぁ?舐めた事言う女だなぁ!!ぶっつぶしてやる!」
「ヤミーやめておけ、今のお前に敵う相手ではない。奴は一番隊隊長佐伯ポインティ、現世でまともに戦える者の一人だ。」
「知って頂いて貰ってるなんて嬉しいわ。でも、私は仕事で貴方達を倒さなくちゃいけなくて……じゃあそっちのイケメンさんと戦おうかな。大きいのは一護に譲るよ」