第19章 揺らぐ想い
浦原さんの所でゆっくりしているような暇は無かった。
巻餌の影響で一晩中虚が現れたからだ。
東雲四席や一護、チャドさん、織姫さん、石田さんと虚を退治した。
「ほーんと、ポインティちゃんって強いよね~タイチョーさん!かっこいいなぁ!!私も使ってみたい!破道の三十三!なんちって」
「織姫さんの能力も素敵だけどな~そっちの方が憧れるよ」
「わたしなんかダメダメだも~ん、もっと強くならなきゃ。」
「じゃあ私も強くならなきゃーね!ね?一護くん?」
「"くん"てなんだよ。」
「今日、集中力無さすぎだったよ~」
まだ平子さんの所に行ってないのだろうか。
「報告書、まとめてきますね。」
「お、頼んだよ東雲四席!」
東の空はもうオレンジ色だ。
「ふぁぁ眠たくなっちゃった」
「もう虚の気配はしない。帰宅しても問題ないだろう。」
「ウム。」
「じゃあ井上、ポインティ、家まで送ってくわ。」
「いいよ~そんなの!!黒崎くん帰るの遅くなっちゃう」
「明るくなってきたとはいえ女を1人で歩かせるわけにはいかねぇだろ。」
「わたしはいいよ、浦原商店と貴方達の家、結構離れてるし。」
「なら僕が送ろう。方向が一緒だ。」
「……いいですよ、霊体なんですから襲ってくるとしたら虚くらいです。」
「残念だったなァ石田。フラれてやがる。」
「黒崎ィ!!」
「じゃあ一緒に帰りますか?」
「年下の女の子に気を遣わせるなんて、石田、男としてどうかと思う。」
「茶渡くんまで!」
結局、石田さんに送ってもらった。
そこから就寝し、目覚めたのは正午を過ぎた頃だった。
「あれ?浦原さんたちは?」
「商品の調達に行ってます……」
と雨が部屋の掃除をしながら答えた。
暫くテレビを見たりして過ごしていると雨がそっと隣に座った。
「謎が解けました」
唐突すぎてなんの謎かわからない。
いま見てるテレビも推理ドラマとかクイズ番組とかじゃない。
「なんの謎?」
「ずっと、ポインティちゃんのこと、どこかでみたことあるなって、思ってたんです。」
「……うん?」
「答えはこれでした。」
出したのは写真立てに飾られた写真だった。
これ、と言って指をさす。
写真立ての質感からして 以前、浦原さんの部屋にあった写真のようだ。
「…ポインティちゃんにそっくり」