第3章 Prologue:斬魄刀
「二対一で大丈夫ですか?!」
律儀にも気にしてくれる秋風に対して大丈夫と声をかけると
「じゃあ失礼しますっ!」
と刀を出して襲ってきた。
動きが早い。刀を出したと思った時には間合いにいた。
金属音が響く。
視界の端に女の子が見えた。
「縛道の四【這縄】」
「あぁ鬼道ずるい!!」
女の子が縄から逃れようともがいている。
「秋風!なんとかして!!」
「お姉が悪いんだよ!二対一の時にはどっちかの動きを制することが基本でしょ!」
「いいから~解いてよ!」
「私も弟がいるからさ、なんとも言えないんだけど……大変ね…」
「そうなんですよ…」
刀越しに困った顔をする秋風。
姉と同じ色の髪、目の色。
肩の長さで切りそろえられたの髪が風にゆられる。
「こーらー!話してないで解いてよー!」
「わかったから!」
「生憎、そんなに簡単に解かれるのも困るのよねっ」
攻撃をしていったが、秋風は距離を取っていった。
「秋風~~はーやーくー!!」
「うるさいな!今やるって!」
女の子との距離はかなりある。
私はいつ動くかを見極めていた。
秋風は口をぱくぱくさせた。
言葉は聞き取れない。
すると、秋風の霊圧が跳ね上がった。
刀がひかりだし、形状が変化する。
「それって始解?!始解!!?」
刀は小さな鎌の刀になった。
「おおお!すごーい!始解だ始解!」
秋風は少女に向かって鎌を振り上げ降ろした。
すると霊子のようなものが少女に向かう。
「ちょっと秋風くん?!」
いくら姉が憎くても攻撃はいけない!と思ったが這縄に当たると縄が切れた。
「今の技、すごい……」
「もぉ遅いって!秋風~ここからは私が行くよ~」
「え、まさか……」
「風の名において守護せよ!風月!!」
「あぁぁぁぁあ!!だから言っちゃだ」
秋風の声が消えた。
「はぁ。これで私一人で戦える。」
立っていたのは少し装いの変わった少女。
持っていたのは身の丈ほどある大鎌だった。
「あれ?秋風は……て、その鎌!」
「秋風なら私の中にいるよ。この状態だと、間合いが広がるし、風の威力が上がる。」
「卍解ではないのよね?」
「始解のひとつ。形状変化よ。」
「じゃあさっきのは解号じゃないの?」
「えへへ。残念。」
女の子が大鎌を振り下ろすと爆風が吹き荒れる。
「どう?風の力は。」
