第3章 Prologue:斬魄刀
目を瞑ると突然、精神空間に引き込まれた。
初めての精神世界だったが皆の話から直感でわかった。
『だめだって!!』
『いいじゃん!別に!』
2人の若い男女の声がしている。
「ね?少しだけだから」
「みんなに怒られ……うぁあ!」
私の姿を見て驚く、顔のよく似た同年代と思われる男女。
「ほらぁ!見つかったじゃん!」
「あ、あたしのせいじゃない!あんたが見張ってないからでしょ!?」
「どうするの?!怒られるよ僕達!」
その声は何度か聞いた声だった。
「あなた達が私を呼んだの?」
二人はおろおろとし始めた。
「喋りかけられたよ!」
「こーなったら!!」
女の子が右手に刀を出して向かってきた。
自分の浅打で少女の刀を受け止める。
「あなた達、私の斬魄刀よね?!」
「そーだけど!まさかこんなに早いだなんて思ってなかったから!!こっちだって準備があるの!!」
艶のある灰色の髪が肩の位置で綺麗に揃えられている。
前髪パッツン、姫カットが似合っている。
少女の大きな瞳には殺気などは感じられない。
「一旦、刀おさめよ!?ね??」
「そーだよ!いきなりこういうのよくないよ!?」
「秋風!あんたまで何いってんの!」
「あーー!今僕の名前言った!!!」
少女ははっとした顔して距離をとった。
「秋風が手かさないからでしょ!」
「また言う!!」
この子達が私の斬魄刀なのか?
「あ、あの……秋風くん?」
「ほーら!お姉のせいだ!僕なんにもしてないのに対話したことになっちゃったよ!」
「私たちは2人で1つなんだからあんたの名前わかったところで支障はない!」
「2人で1つだったらどっちかの名前バレたらまずいんじゃ……」
「……ちがうちがう!私たちの名前は呼びやすいように勝手につけただけだから!私たちには私たちの本当の名前があるの!!」
ばたばたと繰り広げられる姉弟喧嘩。
「あーえーと。私に名前教えてくれないのね?」
「順番が違うの!」
なんの順番か気になったがこういう時、することはひとつ。
「こういうときって斬魄刀と戦うんだよね?」
「今はまだ戦う気も話す気もないです!」
「じゃあなんで呼んだの?」
「それは……お姉が」
秋風が口ごもったのに対し、少女は刀を握りしめた。
「秋風、貴方も刀を構えてね!」
「ぇ!?」