第19章 揺らぐ想い
隣に写る人物を見るために写真の角度を変えた。
月の光が写真を照らす。
私は隣にいる人物を目にし驚愕した。
「……えっ」
「ちょっと~?ポインティ?さっきから呼んでんだけど~?」
写真を懐に隠してしまった
「なに?どうしたの。」
「あ、いや……その」
「ほーら、もう出ましょ。隊長に怒られちゃう。」
私は写真を持ち出したまま家を出た
「はぁもう隊長ったらせっかちなんだから~ポインティ、今度の休み、どっか行こう~じゃあね!」
乱菊さんは冬獅郎の元へ戻っていった。
私は隊舎まで向かう。
「隊長~隊長~」
どこからか聞こえる、リンの声。
私は自分の手鏡を見た。
「どうしたの?」
「隊長、これから阿散井副隊長の所にいって資料受け取って貰っていいですか~?」
「自分で行き……そうか、現世にいるんだっけ。出先だしいいよ。」
「ありがとうございます~!」
「なんの資料?」
「いや、なんの資料か知らないですよ~とりあえず、来てとしか言われて無いですし~」
「……私が受け取っていいやつ?」
「隊長なんだから構わないでしょ。オネガイシマース」
リンの声の向こう側で、ジン太がゲームをしてる姿が見えた。
ふぅ、とため息をつく。
懐にある写真、返しに行こうか……
でも…
とりあえず、隊首室まで持ち帰ろう
私は六番隊隊舎へ向かった
「一番隊長、佐伯ポインティです、阿散井副隊長から資料を頂きに参りました〜」
「佐伯隊長自ら赴いて下さりありがとうございます。案内致します。」
応接室のような所で待たされた。
数分後
扉を開けて入ってきたのは
「朽木隊長!」
まさかの朽木隊長だった
「代わりに私が承る。要件はいかに。」
「阿散井副隊長から資料を受け取りに来ました。」
「なんの資料だ。」
「…資料としか聞いていません。」
「そうか。恋次は留守をしている。出向いてもらったのにすまなかった。後日こちらから届けさせる。」
「いいえ、申し訳ありません。私も確認不足でした」
私は立ち上がった。
扉が開く。
「ではまた。失礼しました。」
私は歩いていった。
「何か落としたぞ。」
私はさっきの写真だと咄嗟に思った。
慌てて振り向くも既にそれは朽木隊長の手中にある