第18章 それぞれの準備
「卍解によって、技も増えたんです!だけど……うーん。捕らえ方がわかんないんですよね。リンは?」
「鏡に映したものを消し去る能力!」
また絶対に敵にまわしたくない能力だ。
「その鏡ってどこにあるの?なんでもいいの?」
「私たちの斬魄刀、鏡なんですよ?」
良く見ると確かにそうだ。
「この斬魄刀に映った持ち主以外の人物は消えちゃうんですって。」
「強すぎないかい?」
「あ、制限ありますよ。卍解の瞬間に、半径3m以内にいる相手にしか効果がない、とか。私、レンみたいに複数の技を身につけたんじゃなくて、この一撃だけみたいです。」
「でも対象が3m以内にいれば問答無用で消し去る……すご…」
「消した人は、どこいっちゃうの?」
「さぁ?わかんない。」
「もしかしたら、レンさんの斬魄刀、だったり?」
浦原さんの言葉にハッとしたリンは興奮状態になった
「レン!やっぱり私たち二人で一つなんだよ!あとで一緒に、あの姿で卍解やってみない?」
「やだ!!ぜったいやだ!!!」
「いいじゃーん始解の時だって面白いこと出来たし!!」
「あの姿って?」
「鏡山家の双子はーー」
「あーーもうリン!帰るよ!!ほら、仕事しなきゃ!!」
「ええ、疲れたよ!!」
「ほら、行くよ!!」
とレンに連れられるリン。
「鏡山家の双子は……何なんでしょうか。」
「恐らく、元に戻るんでしょう。」
「元に戻る?」
「鏡山家の双子は元々1人なんスよ。鏡山家の子どもは皆生まれてすぐに、鏡山家の家宝で作られた全面鏡張りの部屋に置去りにされます。22時間後、部屋に入るとあらびっくり。そっくりな赤子がもう1人。」
「なにそれ、ホラーじゃないですか……?」
「いいえ、生まれてすぐの赤子は鏡から【もう1人の自分を生み出す】能力が備わってるんです。しかし、その能力も22時間を過ぎれば失われます。だから双子になる方が珍しいんっスよ。」
リンが姉って言うてたから……
「じゃあ、リンはレンを生み出した、と。」
「そういうことじゃないっスかね~?鏡山家の双子は二人で一人。欠点を補うように生まれてくるなどと言われているんスよ。」
「じゃあつまり、あの状態って、一つになるってことなのかな?」
「恐らく。一つになった鏡山の双子は未知なる力を持つんですって。恐ろしや~恐ろしや~」
