第18章 それぞれの準備
「年相応…私、13歳なんですよね……」
学校のみんな何してるだろう。体育大会の練習かな?あぁ、ダンスの練習したいなぁ。
「気になっていたんッスよ。なぜ、アナタが死神になったのか、と。」
私が死神になった経緯を話した。異質な霊圧を感じた尸魂界により、派遣された十番隊の隊長と副隊長との出会いーー
「ずっと平凡な人間だと思っていたんです。だから、死神としての才能があるなら活かしたくて。それに、いま思うと……そうなる運命だったんだと思います。」
「…危険なことだとわかっていたんッスよね。」
「当時はそんなことあまり考えてなくて。」
「じゃあ今はどうです?死神として生活してみて」
たまに辛いこともある。
私の思考の許容を超えたことが起きたとき、周りに助けられなければならない。
身体が痛いのも嫌だ。
組織の運営の難しさも実感した。
自分がどんなに辛くても一人一人、気にかけなければならない。
隊長として、皆を引っ張り前に立つ存在である以上、 弱みはみせられない。
決して楽でないし、楽しいわけでもない
でも、
「死神になったことに後悔はしてません。」
「普通の女の子として普通に学校行って普通に生活をする方が数百倍幸せなはずッス。」
「そうかもしれないですけど、でも死神になったからこそ得られたものもあります。」
暫くの間沈黙が続いた。
「死神でいる限り、ずっと『死』と隣り合わせッスよ。」
浦原さんの目は何故か悲しそうだった。
「でも、もう私は死神になってしまった。だからといって絶対に死にたくない。死にたくないから、死なないように千の備えをする。死にたくないから強くなるんです。それに死なないために準備することなんて皆やってることだと思いませんか。」
私がそういった時、浦原さんは目をぱちぱちさせて
ふっと笑った
「あははは、確かにそうだ。……そうでしたね。そうだった……」
何かに納得したような笑いをみせる
「ポインティサンは頑張りすぎなところありますからね~適度に休んでください。実家や尸魂界で発散できないなら、ウチ使ってください。アタシは歓迎します。雨やジン太、テッサイもです。」
「ありがとうございます、浦原さん。」
「いえいえ。」