第17章 隊長として、死神として
尸魂界は霊子でできているため霊力も早く回復できそうだ。
椅子にリンを縛りつけ私は他の仕事をしていた。
「隊長ぉ、三番隊へのヘルプの時には外してくださいよぉぉ」
今日は午後から吉良副隊長の補佐をする。
隊長不在の今、なにかと忙しいらしい。
「お疲れさまです。佐伯隊長自ら来ていただけて有難いです。」
「私は何をすれば?」
「実は、新人育成を…」
「え?」
「あの事件の処理の追われて、新人達に戦い方や応急処置の仕方とか教えてやってないんです。時間が無くて……」
「あぁ…なるほど。でも私、まだ死神になってそんなにたってないし、教えるなんて、」
「貴方なら大丈夫だと思います。では僕も書類を片付け次第、向かいます。」
吉良副隊長は元気がいいとはとてもじゃないが言えなかった。
「新人研修をはじめます」
「まじかよ、一番隊の佐伯隊長だ!」
「イレギュラーな人!」
なんとか吉良副隊長が来るまで持ちこたえた。
「吉良副隊長!」
「少しは戦い方について学べましたか。」
「はいっ!!」
私は吉良副隊長がお茶を出すというので、三番隊の隊員の休憩室に入った
「吉良副隊長、鬼道もできて、回道もできて、強い斬魄刀をもってて、羨ましいです。」
「佐伯隊長に言われても嬉しくないですよ。」
「雛森さんも鬼道の達人だし、吉良副隊長もだし、その年の真央霊術院は凄い人の集まりの年代ですね!」
「雛森副隊長が鬼道を極めるようになったのはある人の影響があったんです。」
「そうなんですか。」
「死神でないのに鬼道の扱いに長けた人がいて」
「鬼道衆の方ですか?」
「いいえ、流魂街で暮らしていらっしゃる女性でした。」
死神でもないのに鬼道の扱いに長けた人、
「その人の名前、教えてください。」
「え、あぁ……すみません、用事思い出しました。そこの君、僕に代わって隊舎の出口まで案内してくれないか。」
吉良副隊長は足早に隊舎へと入っていった。そばに居た隊員が案内しながら話し始める。
「さっきのお話、聞いていたのですが、恐らく死神百年くらい前に噂になっていた方ですね。名前は……」
「蓮美?」
「そう、蓮美ポインティさん!」
蓮美って苗字だったんだ。彼と別れを告げて隊舎まで歩いていると散歩中の京楽隊長に出会った。