第16章 自分に勝つ
「…へぇ。かしこい子やなぁ。」
水月の水が平子さんの攻撃を捉えた。
「斬魄刀は制圧するもの。……ですが私は彼らの意思に攻撃を任せる時があるんです。それが私の意に反したことでも。彼らは私の命を守る者たちだから。」
「そりゃけったいな斬魄刀や。」
「水月は貴方の斬魄刀と同じ、幻術系。そして彼女は真を見極めることができる。私の直感を信じるより彼女を信じた方が確実に攻撃を防ぐことができる。この世界を攻略するのに、水月が適任ってわけです。」
「はぁぁ。そのアホみたいな霊力と"鬼道の才"だけやのうて、斬魄刀までチートと来るか。しかも戦術にも長けているときたら、そりゃ2年で隊長なるわ。」
「買いかぶりすぎです。」
「ま、残念やけど、1時間経ってもたわ。交代やけど……気ィつけや」
元の世界に戻ってきたが、
「「「「虚閃」」」」
戻った瞬間、後半組の虚閃を食らわされた。
四方からの虚閃、右と左の分は威力を減らすことができたが、私は床にひれ伏した。
「汚い手で申しわけない……」
「こうでもせんと、瀕死にならんからな」
「え、ちょっと、ポインティちゃん死んでないやろな?」
「アホ、魄動聞こえるやろ。ま、気ィ失ってるけどな。」
「どうしますカ、治療しますカ。」
「……いや、辞めとき。……このまま次の段階に入るで。」