第16章 自分に勝つ
私は梅肉チューブを取った。
「通ですねぇ~」
「梅干し好きなんですよ。あと、おネギも大好きなんです。」
「ネギは切らしてて、すいません。用意しときます。」
「わぁ!嬉しいです!あと、このお茶すんごく美味しいです。」
「尸魂界産ですよ。値段張るんですけど昔からずっと好きなんッスよ。」
「じゃあ味わって飲まなきゃ。」
こうやって浦原さんと話してて気を遣わないし、何より楽しい
「浦原さん、毎晩毎晩、何してるんです?」
「研究っス。こればかりは科学者の性なんで、やめられないっスね。」
「ちゃんと寝てくださいね?私が言えた事ではないんですけど……」
「どうっスか、崩玉の方は。」
「……変わりないです。」
「そうっすか。なんでも仰ってくださいね。」
「ありがとうございます。」
ちょうど食べ終えたその時だった。
「……!」
「この霊圧は……!」
「すぐ近くっスね。アタシも向かいましょう。」
普段の虚とは違う。
今までこんな霊圧を持つ虚は感じたことは無い。
すぐ近く、商店から2、3分の広場に奴はいた。
「すぐに黒崎さん達も来るでしょうが…待ちますか?」
「待ってなんかいられませんよ。」
「死神、ヵ」
仮面が割れている
「破面…?」
「そのようですね。」
「……あっちにも虚が。」
違うところにまた虚が出てきたが、普通の虚のようだ。
「黒崎サンがあっちに向かってくれたようですね。」
「じゃあ問題無いですね」
浦原さんが帽子を深くかぶり直した
「久しぶりにひと暴れしましょうか。」
「心強いです。守護せよ 花月」
『最近花月ばっかりー風月ちゃんも使ってよぉ』
『風花!ごめんなさい……大人しくさせます』
2人で戦うなら遠距離の風月や周りに影響を与えそうな炎月、氷月よりも扱いが多少難しいが花月の方がいいだろう。
「どうぞ、アタシはポインティサンの補佐をしますので。」
「いえいえ、私が補佐します。」
「グチグチと……うるさ……い!」
虚の鉤爪が襲う。
花月の土壁で防ごうとしたが浦原さんがうごくのが見えた。
「起きろ紅姫」
杖が鍔の無い直刀へ変化する
「啼け紅姫 血霞の盾」
私達を護るように現れた赤い壁
「おおお…カッコイイ、、これで決まりですね。」
「……仕方ありませんね」