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【BLEACH】

第66章 千年血戦篇弍


「ポインティちゃん、憑き物が取れたような顔だね」

総隊長となった京楽さんからは疲労感が伺える。それもそのはず、この有事に総隊長の任を受けて、来る戦に備える必要がある。三界の安寧は彼の肩に伸し掛るも同然だ。

「これから黒崎一護くんの友人に会いに行こうと思うんだ。」
「彼の置かれている立場を説明するため、ですか。」
「それもある……が、"上"での修行次第では、彼を現世に戻すことができなくなる恐れがある」

あまりの力の大きさに魂魄へ悪影響を及ぼすため、だろうか

「彼は……果たして、死神のままでいられるんだろうか」

一瞬そう呟いたあと、また笑みを見せた。

「まぁそんな辛気臭い話では無くて、万が一の話。もしそうなったときのために、尸魂界への通行切符のようなものを渡しておこうと思っただけさ。」

要は、一護は修行次第では死神を越えた存在になってしまうかもしれない、彼を現世に戻すことが不可能になった場合に備えて、今動けるうちに彼と会える手立てを作ってあげよう、それが尸魂界の人間が、現世の人間を巻き込んだ、せめてもの償いだと。

「ポインティちゃんは」

言葉を紡ぐより先にこたえた。

現世で充分時間を貰えた。そこで答えを出した。

「私の現世の友人や家族には必要ありません。元より、切符の用意はされていないと思いますけど。一護の側にだけ、と私が思わないように説明しようとしていると思いますが、それも不要です。全て理解しています。」

私は零番隊での修行を受けていないから、死神から別の何かに変貌するような、京楽隊長が危惧することは起きない。それゆえに大きな戦いで勝利しさえすれば、今まで通りの二重生活ができる。だから、私と会うための通行証など不要である。

「わかっているとは思っていたけど、不平等と思われないようにと思ってね。色々察してくれてありがとう、そして戻ってきてくれてありがとうね。」

深く頭を下げた京楽隊長に、私も続いた。

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